PEANUTSで初期の幼い頃のバイオレットは、可愛いおままごとで泥パイを作って遊びます。泥パイとは、その名の通り、泥で作られたパイのことです。
おままごとには相手が必要で、バイオレットのおままごとの相手をするのは主にチャーリーブラウンです。
バイオレットは仲良しのパティと一緒に泥パイを作ることもあります。
泥パイの可愛いおままごとの世界には、幼いバイオレットと仲間達のミニ社会があります。
①【バイオレットの泥パイ 可愛いおままごと】おままごとが大好き
PEANUTSの連載は1950年10月2日に始まり、バイオレットは1951年2月7日に初登場します。
極初期のバイオレットの髪型は三つ編みのお下げ髪で、しばらくしてショートポニーテールで定着します。
バイオレットは1950年代、1960年代に主に活躍し、特にPEANUTSの初期での活躍はめざましいものです。
バイオレットはまだ子犬の頃の可愛いスヌーピーをとても可愛がり、お人形やおままごと遊び等典型的な女の子の遊びが大好きな女の子です。
一人でおままごとをしてバイオレットはご機嫌です。
バイオレットは自分で泥パイを作り、ココナッツを散らしたように見せた泥パイをチャーリーブラウンに御馳走しようと差し出します。
チャーリーブラウンはバイオレットのおままごとに付き合い、泥パイを口にしますがもちろん食べれるはずがありません。
チャーリーブラウンはバイオレットに謝りながら泥パイを吐き出し、泥パイは地面に落ちてしまいました。
おままごとが大好きなバイオレットはチャーリーブラウンをおままごとに誘います。
お互いにパパママになることをバイオレットが提案しますが、チャーリーブラウンはあまり乗り気ではないようです。
バイオレットはいくつか作った泥パイが泥パイを載せてあった台が倒れたために、地面に落ちて汚れたと言い悲しみます。
泥パイは元々泥でできていても、バイオレットにとっては自分で作った大切な泥パイなのです。
バイオレットは泥パイ作りのレシピがなくなったと言い探しています。本物のパイを作る時のレシピのことでしょうね。
②【バイオレットの泥パイ 可愛いおままごと】相手はチャーリーブラウン
泥パイを作って遊ぶバイオレットは楽しそうで生き生きしています。
バターとミルクと黒砂糖が入っているというデラックス泥パイをバイオレットは作り、チャーリーブラウンに差し出します。
チャーリーブラウンは仕方なくバイオレットのおままごとに付き合います。
バイオレットにおいしいかと聞かれ、風邪ひいてて味が分からないと答えるチャーリーブラウンです。
きっとチャーリーブラウンは、おままごとに付き合わないとバイオレットがかわいそうと思ったのだと思います。
またチャーリーブラウンはバイオレットのおままごとの相手をしなかった場合、バイオレットが機嫌悪くなったら大変だと思ったのかもしれません。
バイオレットは泥パイを作ってもチャーリーブラウンが食べた試しがないので少し不機嫌です。
チャーリーブラウンのためにバイオレットはせっせと泥パイを作り、チャーリーブラウンのための特別製の泥パイと言いチャーリーブラウンに差し出します。
チャーリーブラウンは思わず立ち去ろうとしますが、バイオレットに呼び止められます。
そしてチャーリーブラウンは、食べる前に手を洗った方がいいと思ったと言うのです。
チャーリーブラウンはバイオレットの機嫌を損ねないように、言い回しを考えて答えています。チャーリーブラウンは大変です。
バイオレットは泥パイを作る時、本物のパイを作る時の材料を、塩、バニラ、クリーム等と口ずさみながら泥パイを作るのです。
バイオレットはおままごとの世界の中で、大人になってお料理している時の自分になったつもりで楽しんでいるのだと思います。
③【バイオレットの泥パイ 可愛いおままごと】泥パイ屋さん
バイオレットはテーブル用の台を地面に置き泥パイを置く台にして、その前に立て看板を置き、泥パイ屋さんを思いつきます。
お客さんは泥パイの注文をした後、台をテーブル代わりにし座って泥パイを食べれる泥パイのレストランです。
泥パイ作りはバイオレットにとって、ますます楽しくなっていきます。
バイオレットはニコニコ顔です。バイオレットは可愛い胸当てエプロンをして、頭にウェイトレス用の帽子を被り、可愛い泥パイ屋さんになっています。
お客さんのチャーリーブラウンがパイのメニューを聞くとバイオレットは「レモン、カボチャ、リンゴにピーチ!」「もちろん、どうでもいいんですけど…みんな泥でできていますから!!」と言い、バイオレットの顔は笑っています。
チャーリーブラウンはバイオレットには逆らわずおとなしくしているのです。
チャーリーブラウンにとってはそれが一番無難ですね。
バイオレットは泥パイ屋さんでおままごと用のお料理を作り、お客さんのチャーリーブラウンに差し出します。
チャーリーブラウンがバイオレットに、自分は食べないのか聞いた時、バイオレットは(泥でできているから)「そんなもの口にできないわ!」と言います。
バイオレットはチャーリーブラウンには「残さず食べなかったら、わたし傷つくわ」と言っているのですから、バイオレットはちゃっかりしています。
おままごと用のお料理を作ったバイオレットは、チャーリーブラウンにはおいしいということを装って食べる芝居をして欲しいのです。
しかしバイオレットは自分まで食べる役をやるのは御免なのです。
おままごと遊びの中にもルールができてしまいますね。でも何か可愛い気がします。
泥パイ屋さんの店員にパティが加わり、バイオレットとパティは二人揃って可愛いエプロン姿です。二人共可愛い帽子も被っています。
お客さん役はもちろんチャーリーブラウンです。
チャーリーブラウンはホット泥サンドを注文しますが、その時にハプニングが起きます。
バイオレットが庭の日当たりのいい所の土をホット泥サンド用に掘っていたら、シャベルの持つところが折れて、シャベルが使えなくなってしまったのです。
日当たりのいい所の地面は固かったのでしょうか。バイオレットにとっては一大事でした。
④【バイオレットの泥パイ 可愛いおままごと】泥パイの繁栄
バイオレットはパティととても仲良しで二人で泥まみれになり、まずは泥んこ作りから始めます。
二人はホースで土に水を流し、念入りに泥をぐちゃぐちゃにし、かき混ぜます。
きめが細かい泥ができたと言い喜ぶ二人です。
バイオレットは仲のいいパティとの大好きな泥パイ作りは、何より楽しい時間だと思います。
そして出来上がった最高の泥んこで、二人はせっせと泥パイを作ります。
二人共エプロンをしたまま泥んこ作りをしましたが、エプロンどころか顔にまで泥がたくさん付いてしまい、全身泥だらけになりました。
二人は楽しくて、そんなことにはおかまいなしです。
バイオレットは泥パイを一つ一つ箱に入れ、成分配合済みの泥パイだとチャーリーブラウンに説明します。
またバイオレットはこれまでで最高の泥パイができたと言い、こんがりキツネ色の泥パイをたくさん作り上げ、いい泥パイは芸術品と言っています。
バイオレットは泥パイの表面に砂をまぶし、お砂糖の代わりなのだそうです
バイオレットはご機嫌で、さっそくチャーリーブラウンに一つ持って行きます。
しかしチャーリーブラウンが泥パイを食べないのは、当たり前で毎度のことです。
バイオレットはそれに対して不機嫌になりますが、バイオレットはチャーリーブラウンが泥パイを食べないことは分かり切っていて、わざと不機嫌になるのでしょうね。
バイオレットはあれこれ泥パイについて考え出します。
バイオレットは自分の手を泥に触れずに、スプーンやカップ等、道具だけで泥パイを作り「衛生泥パイ」と言い、チャーリーブラウンに説明します。
そしてバイオレットは泥パイを袋に入れて持ち運ぶと、袋の中で泥パイの形がなくなりただの土になることが分かったと、パティに話しています。
次にバイオレットは大きめのボールに泥を入れ、さらに水を加えてよくかき混ぜ、パティに「深皿焼きの泥パイ」と言い見せています。
バイオレットは泥パイ作りの名人のようです。
⑤【バイオレットの泥パイ 可愛いおままごと】まとめ
PEANUTSでバイオレットは初期に大活躍し、泥パイ作りが大好きで周りに明るさを振りまきます。
バイオレットにはパティが居て、一緒に泥パイを作って遊び、お客さんとして、泥パイを食べさせられ役のチャーリーブラウンが居て、お友達に恵まれています。
バイオレットにとっては、たかが泥パイされど泥パイ、という感じで、遊びだけど本気で作っていた泥パイだと思います。
当時のバイオレットは、泥パイ作りが一番楽しい遊びだったと思います。
成長して大人になった時のバイオレットのお料理上手な姿が目に浮かびます。
女の子らしいバイオレットは泥パイ作りを工夫したのと同じように、大きくなったらいろいろ工夫して美味しいお料理を作るのでしょうね。