PEANUTSで1986年6月9日、学校でライナスの後ろの席にリディア(Lydia)というしばらくは自分の名前を名乗らず、自分より2か月先に生まれたライナスを年寄り呼ばわりする一風変わった女の子が登場します。
リディアはライナスに対しその日ごとに名前を変えたり、お互い気になる存在です。
- ①【リディア 意識し合うリディアとライナス】2か月先に生まれたライナスのことを「わたしには年とりすぎてない?」と言う
- ②【リディア 意識し合うリディアとライナス】「年とりすぎてない?」が決まりセリフ
- ③【リディア 意識し合うリディアとライナス】リディアとライナスの本音
- ④【リディア 意識し合うリディアとライナス】名前は「リディア」だと教える
- ⑤【リディア 意識し合うリディアとライナス】謎めいていたがるリディア
- ⑥【リディア 意識し合うリディアとライナス】ライナスはリディアに付き合いきれないと言うもののリディアに夢中
- ⑦【リディア 意識し合うリディアとライナス】ライナスからのオルゴールのプレゼント
- ⑧【リディア 意識し合うリディアとライナス】まとめ
①【リディア 意識し合うリディアとライナス】2か月先に生まれたライナスのことを「わたしには年とりすぎてない?」と言う
1986年6月9日、お弁当を食べる場所を探していたライナスは「やあ!ぼくライナス…一緒に座ってお弁当食べていい?」と初対面の女の子に聞きます。
ライナスが自分の名前を言って自己紹介したのに対し、この女の子は自分の名前を名乗らない代わりにライナスの誕生日を聞きます。
ライナスが誕生日は10月と言うと女の子は自分の誕生日は12月だと教えます。
女の子は髪の色は黒でボブヘアで、カチューシャをしています。
女の子は綺麗な顔をした美人さんです。
この女の子は2か月先に生まれたライナスのことを、自分には年を取り過ぎてないかとか、ライナスのことを「おじさん」と言ったりと、ライナスを年寄り扱いします。
ライナスは当然気分悪がりチャーリーブラウンにその子のことを話します。
PEANUTSのキャラクター達は初対面の時、皆自分からまずは名前をしっかり名乗るのに、この女の子は自分の名前を名乗らないので、あれっと思いました。
チャーリーブラウンは女の子に、ライナスはまだ毛布を持っているくらいだから若いのだとライナスが毛布を持っていることを言ってしまいます。
ライナスは女の子に安心毛布のことを言って欲しくなかったと言い、ライナスにはプライドがあるのです。
女の子は学校でライナスと同じクラスということは勉強や遊びをいつもライナスと一緒にしているということです。
女の子はライナスの後ろの席で、ライナスに対して名前をよく変えることが特徴です。
女の子はその日の気分でライナスに違う名前を言い、自分にライナスが年とり過ぎてないか等ということをずっと言っていくのです。
②【リディア 意識し合うリディアとライナス】「年とりすぎてない?」が決まりセリフ
その女の子は学校で1年間ライナスの席の後ろの席に居ますが、ライナスのことを「あなた誰?」と言うのです。
女の子はライナスに何かに付けて「年とりすぎてない?」と繰り返し言います。
ライナスが自分のお弁当と取り換えっこしようと言った時は「あなたのお弁当私には少し年とり過ぎてない?」と言います。
先生に女の子がライナスと一緒に科学研究をやるようにと言われた時は、ライナスが先手を打って女の子に「でもきみ、ぼくには少し若すぎやしない?」と言う仕返しをしてライナスが喜ぶと「あなた私には少し変人すぎない?」と言ってきます。
道で一緒に歩いていいかとライナスが聞くとやはり女の子は「あなたわたしにはちょっと年とりすぎてない?」という答えです。
そのためとうとうライナスは「結婚申し込んでるわけじゃないんだよ!一緒に歩いていいかってきいてるだけだ!!」と言ってしまいます。
③【リディア 意識し合うリディアとライナス】リディアとライナスの本音
ライナスがリディアにクリスマスカードの為の住所を教えて欲しいと住所を聞いた時、リディアは「どうしてわたしにクリスマスカード出したいの?」と聞くので、ライナスは「ぼくカードはいっぱい出すよ…」と言います。
するとリディアは「わたしのこと好きだからだと思ったの」と言い、ライナスは「そりゃ、もちろん好きだけど…」と言います。
そして次に続くリディアの言葉は「あなたわたしにはちょっと年とりすぎてない?」というものです。
ライナスはまた出たその言葉に思わず悲鳴を上げます。
リディアはライナスに自分のことを好きでいて貰いたいのです。
そのためリディアはライナスに気を持たせるために、しっくりしないことを言ってライナスを悩ませるのだと思います。
リディアはすんなりした会話ではなく、ライナスがギクッと思うことを言ってインパクトを付けて、ライナスに自分のことを意識して貰いたいのだと思います。
リディアの言う「わたしのこと好きだからだと思ったの」という言葉に、リディアがライナスに期待する気持ちの全てが表れていると思います。
またライナスの「そりゃ、もちろん好きだけど…」も同じくライナスのリディアへの気持ちがストレートに表れていると思います。
④【リディア 意識し合うリディアとライナス】名前は「リディア」だと教える
リディアはライナスがクリスマスカードを出せるように自分の住所を教え、名前を「今日はリディアよ…」と言います。
そしてリディアが、この前の週はレベッカ、でもレイチェルも好きと言うためライナスは「彼女」としておくとのことです。
リディアはこの時やっと自分の名前は「リディア」だと名乗っています。
リディアという名前には、フレンドリーな 注意深い 現代の 深刻な 陽気な 等の意味があり響きから現代的という印象を強く受けます。
またリディアという名前から賢いイメージが浮かびます。
翌日のリディアは一日のうちでも最初は自分の名を「イゼベル」と言い、同じ日のうちに次には「スーザン」と言いその度名前を変えます。
⑤【リディア 意識し合うリディアとライナス】謎めいていたがるリディア
しかし不可解なことが起こります。
リディアはライナスが郵便ポストに沢山のクリスマスカードを出すところを見て自分宛のカードもあると知り「ワーオ」と言っていたのです。
しかし12月21日、リディア宛のクリスマスカードは該当住所無しでライナスの家に送り戻されます。
ライナスはリディアにメロメロだと自分で言っています。
翌日12月22日、学校でリディアはライナスに自分の名前は「サラ」だと言い、本当の自分の住所をライナスに教えない理由については答えません。
そして12月23日、リディアからライナス宛のクリスマスカードが届いたのです。
年が明けてからライナスは学校でリディアに「クリスマス休み中ずっときみのこと考えてたよ」と言い、クリスマスカードのお礼を言います。
そしてライナスはリディアに「どうして住所教えてくれないのか、いまだにわかんないよ」と言います。
するとリディアは「今日のわたしの名前、メリッサよ!」と言います。
これはリディアはライナスに自分のことを謎めいて見せて、ライナスが自分のことを色々考えるように仕向けているのだと思います。
きっとリディアはライナスがクリスマス休み中ずっとリディアのことを考えていたと言ったことで満足し心の中では喜んでいると思います。
リディアはライナスに本当の住所を教えなかったけれど、リディアはライナスにクリスマスカードを出したことで、ライナスがリディアのことをとても意識して色々考えるようにリディアが思いついたのだと思います。
リディアにしてみたらライナスの気を引く作戦が大成功だと思います。
それにしてもややこしいですね。
⑥【リディア 意識し合うリディアとライナス】ライナスはリディアに付き合いきれないと言うもののリディアに夢中
バレンタインが近づきリディアがライナスに「でもあなたわたしには少し年とりすぎてない?」と言うので、とうとうライナスがきれる時が来ました。
ライナスは強い口調でリディアにバレンタインを送る気は無いことを言います。
するとリディアは懲りずに今日の名前は「サマンサ」だと言いますが、ライナスは遂にリディアに「つき合いきれない!」と言います。
そしてイライラするとは言っても、それでもまだライナスはリディアに夢中だと、自分でチャーリーブラウンに言っています。
リディアに住所を教えてもらえないライナスは手渡しのバレンタインカードを後ろにいるリディアに放ります。
放った理由はリディアが手渡しする時ライナスと手が触れたら、リディアがドキドキして気を失うかもと言ったためです。
リディアのこの日の名前はアンナです。
その後もリディアは、クローディア オフィーリア ポリーと日によって名前を変えます。
そしてリディアはライナスとの会話で、ライナスがグサッとくるような、いい気はしないようなことを言い続けるため、ライナスの顔つきが険しくなることも増えていきます。
⑦【リディア 意識し合うリディアとライナス】ライナスからのオルゴールのプレゼント
リディアは「わたしの名前はリディアよ、でも今日は『一片の雪(スノーフレーク)』って呼んでいいわ。だって全世界にわたしはひとりだけしかいないもの!」と言います。
このようにリディアはライナスと普通の会話の時もありますが、殆どの会話はライナスがドキッとしたり、イラッとするようなことが多いのです。
そのためリディアに「あなた、わたしにひと目ぼれだった?」と聞かれたライナスは「いいや、そんなことなかったよ」と答えています。
とは言いながらもライナスは、リディアが男の子からもらう贈り物の中で一番ロマンティックと言い欲しがっていたオルゴールをリディアにプレゼントします。
そのオルゴールに対しリディアは「かけがえのないものよ…」と喜んでいながら「他の人たちからもらったオルゴールと一緒にしておくわ」とあっさり言うので、ライナスはしらけてしまいました。
ライナスはリディアを喜ばせようと、そのオルゴールのプレゼントにはライナスの心がこもっていたはずです。
しかしリディアからライナスは、せっかくのオルゴールのプレゼントもなおざりにされてしまいました。
言葉は心と言いますから、毎回きつい言葉を返されていると、反応を試されているとは分かっていても知らず知らずのうちに気持ちが離れて行くこともあるので、何事も程々がいいと思います。
⑧【リディア 意識し合うリディアとライナス】まとめ
PEANUTSで学校でライナスの後ろの席に居るリディアという女の子は、ライナスに対して自分のことを謎めいて見せようとします。
本当の名前はリディアですが毎日色々な名前に変えて、ライナスがどんな反応するかライナスの様子をうかがっているのです。
リディアはライナスをイライラさせるやり取りの会話を繰り返して、どこまでライナスが自分に合わせるか試しながらライナスの気を引こうとしているのです。
リディアはライナスのことが相当お気に入りで謎めいた自分を演じますが、それを受けるライナスはイライラしだんだん疲れてきているので、リディアはライナスへのかけ引きのようなやりとりは程々にした方がいいと思います。