PEANUTSで初の黒人キャラクターのフランクリンは、1968年7月31日に初登場します。
他の仲間達は白人であるため黒人のフランクリンの登場はアメリカ社会でとても喜ばれ、PEANUTSの人気が高かったのでフランクリンはアメリカ社会に良い影響を与えたと言われています。
穏やかで利口なフランクリンです。
- ①【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】初登場の頃
- ②【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】学校で席はペパーミントパティの前
- ③【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】服装規定の日
- ④【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】地中の金属
- ⑤【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】火曜日の放課後は多忙
- ⑥【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】スポーツでは譲らない
- ⑦【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】おじいちゃん
- ⑧【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】スペリングコンテスト
- ⑨【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】クラス替え
- ⑩【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】日常
- ⑪【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】まとめ
①【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】初登場の頃
1968年7月31日、フランクリンは海水浴に来ていて、フランクリンはチャーリーブラウンが無くしたピーチボールを、チャーリーブラウンの所へ持って行く場面で初登場します。
フランクリンはチャーリーブラウンが作った砂のお城のゆがみを直し、チャーリーブラウンと野球が好きだという話をします。
フランクリンのおとうさんはベトナムへ行っているといいます。
同年1968年10月15日、フランクリンはチャーリーブラウンの家を訪ねてきます。
その時チャーリーブラウンは不在で、フランクリンはルーシーとスヌーピーとライナスと顔を合わせます。
フランクリンはカボチャ大王の話をしたライナスや、ちょうどやって来てベートーベンの誕生日の話をするシュローダーに参ってしまい、この日は帰りました。
②【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】学校で席はペパーミントパティの前
学校ではフランクリンはペパーミントパティの前の席です。
フランクリンが通っている学校はチャーリーブラウンが通っている学校ではなく、チャーリーブラウンの学校の隣街の学校です。
席順は前から、フランクリン、ペパーミントパティ、マーシーとなっています。
1969年11月12日、フランクリンはテストの最中にペパーミントパティに話しかけられます。
ペパーミントパティが二人とも回答がわからないから、二人のうちの「どっちかが〇で、どっちかが×にする」と言い出すと、フランクリンは「どっちかがまちがう」と言い返します。
フランクリンは強い口調ではなく普通に言います。
ペパーミントパティが「学問ていうのは、大変な冒険なのよ」と言うと、フランクリンは黙って聞いています。
フランクリンは受け止めて考えている様子です。
フランクリンは成績がいつもAで、ペパーミントパティはDマイナスやZですが、フランクリンはペパーミントパティに「そりゃひどいな」と一言、言うのみでからかったりということはありません。
フランクリンは穏やかです。
③【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】服装規定の日
学校で服装規定が厳しくなり、後ろの席のペパーミントパティがフランクリンに、半ズボンやサンダルを先生が嫌がりどこまでもしつこいと言います。
1970年2月、ペパーミントパティはもう学校にサンダルを履いてくることができなくなり、靴を履いてきてフランクリンに見せます。
フランクリンは泣いてしょんぼりしているペパーミントパティに「ぼくにわかることは、どんな規則であれ女の子を泣かせる規則は悪い規則に決まってるってことさ!」と言います。
ペパーミントパティにとっては慰めになりました。
悲しいときは優しくされるのが一番の支えになります。
1972年1月、学校で再び服装規定が問題になり、ペパーミントパティは半ズボンやサンダル履きのことで悩み、服装規定には従わないことにしたとフランクリンに言います。
フランクリンは真面目に「体制全体に悪いところがあると思うんだけど、それを我々がどうできるか、ボクにはわからないんだ…」とペパーミントパティに自分の考えていることを言います。
ペパーミントパティは服装検査の日「ドレスを着てこれなかった、さよなら」と言い席を立ちました。
そしてペパーミントパティは「ロンドン塔気付きで手紙を書いてね」と、フランクリンに言ったところフランクリンは黙って聞き、ペパーミントパティの様子を受け止めていました。
フランクリンは男の子にしては、やはり穏やかで聞き手になっているという印象を受けます。
④【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】地中の金属
1971年2月、フランクリンは理科の自由研究で「ボクは地中のいろんな金属と、それらが人種の進歩にどう影響したかってことをテーマにするよ…」と言います。
フランクリンは何とも難しいことを考えるものですね。
地中の金属を検出して何か研究している人並みのテーマでしょうか。
普通はとても思いつかない内容です。
フランクリンは地中の金属に関心があるのですね。
⑤【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】火曜日の放課後は多忙
1972年3月、フランクリンは放課後15時半からはギターのおけいこ、すぐ続いて少年野球、それから水泳クラブ、晩ごはんのあとは、4Hクラブ(農業青年クラブ)の集まりがあると言います。
4Hとは農業のための、Hands、Head、Heart、Health、のことで、増進していく四つの信条の頭文字を総称したものです。
多忙で大変なフランクリンです。
フランクリンが楽しいのならいいのですが、スパルタ教育に思えてしまいますね。
これはフランクリンの火曜日の放課後のスケジュールです。毎日というわけではありません。
⑥【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】スポーツでは譲らない
フランクリンはスポーツが好きで、ペパーミントパティのペリカン野球チームでセンターにいます。
そしてフランクリンは野球の他にアイスホッケーもやります。
1974年11月、フランクリンはアイスホッケーの練習中、氷の上でペパーミントパティがフィギュアスケートをしていて、二人は場所の取り合いになります。
フランクリンはアイスホッケーを上達したくて必死です。
そのためペパーミントパティと言い合いになり、お互い場所を譲ろうとしません。
ペパーミントパティはフランクリンに「ナショナルホッケーチームには黒人選手は何人いるの、フランクリン?」といやみのように言いました。
フランクリンは言い返しませんでしたが、それはフランクリンが気が弱いからではなく強い性格だから黙っていたのだと思います。
⑦【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】おじいちゃん
1974年5月、フランクリンのおじいちゃんの誕生日が近づいた時のことです。
フランクリンはペパーミントパティに、フランクリンのおじいちゃんは年をとっていくのを気にしているかと聞かれ、フランクリンは「いいや気にならないってさ、本当の話とてもいい気分だって…」と言います。
そして「いったん山を越えれば、スピードがつき始めるんだそうだ!」とフランクリンは言います。
下り坂は加速するという意味ですね。
ちょっと怖い話ですがユーモアのある明るいおじいちゃんです。
フランクリン達はまだまだ上り坂の夢見る子供達です。
逆に考えれば上り坂はゆっくりなのでしょうか。
⑧【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】スペリングコンテスト
1979年3月、学校でスペリングコンテストがありフランクリンは16位でした。
コンテストの前フランクリンは、先生に「ダメです、先生…スペルできません」と言っています。
フランクリンは英語のスペルに自信がなく、先生には単語のつづりを言えばいいだけと言われたと言います。
そしてフランクリンは先生のことを「正しくつづらなきゃいけないとは、おっしゃいませんでした」と言っています。
これはフランクリンはアルファベットの文字の形を正確に書けないところがあるということだと思います。
フランクリンはスペルは書かなくていいと思ったのですから残念です。
フランクリンはいつも優秀なので悔しかったと思います。
フランクリンはペパーミントパティに、スペリングコンテストは次点だったと言ったところ、ペパーミントパティから16位だったと言われます。
それに対しフランクリンはすまし顔で「ぼくは15位の子の次点さ!」と言います。
フランクリンにはユーモアがあります。自分を明るくできるユーモアで何よりです。
⑨【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】クラス替え
1984年8月29日のできごとです。
ペパーミントパティが「もうすぐまた学校が始まるわ、フランクリン、でも今度は同じクラスじゃない…」と言います。
フランクリンは「きみがいなくて寂しくなるよ、パトリシア」と言います。
上空にジェット機が飛んだかと思うくらいの大きないびきだったとフランクリンがペパーミントパティに言ったところ、ペパーミントパティは眉をひそめました。
お互い寂しくなりますね。
こういう経験は皆平等にあるもので乗り越えていくのも皆平等です。
その後1991年9月、フランクリンはペパーミントパティと再び同じクラスになっています。
席の順も以前と同じで、前からフランクリン、ペパーミントパティ、マーシーとなっています。
⑩【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】日常
フランクリンはライナスの所へ遊びに行き、一緒に雪玉投げをして遊ぶこともあります。
ライナスとは学校が違いますが一緒に遊ぶのですから仲がいいのです。
またフランクリンはサマーキャンプへ行き、チャーリーブラウンと一緒に過ごします。
フランクリンはチャーリーブラウンとも仲が良く、学校も野球チームも違いますが時々一緒に遊び、二人でお互いのおじいちゃんの話をして話が弾んでいます。
1996年1月、フランクリンがチャーリーブラウンとスヌーピーに言った「おじいちゃんが言うには、人生は坂ばかりだって…ある日は上り坂…ある日は下り坂…近頃では、主に斜め坂だって…」という言葉が印象的です。
坂はしんどいので坂ではないのが理想ですね。
チャーリーブラウンがクリスマスリースを売りに来た時、フランクリンは「クリスマスの商業主義化に一役かってるんだってことがわからない?」と言います。
フランクリンはクリスマスのそういう商業的な部分は好きではないのですね。
フランクリンは勉強もできスポーツも得意です。
しかしフランクリンは、成績がいいのに成績を気にする心配性なところがあります。
そしてフランクリンは、ジグソーパズルが得意で、音楽が好きで、想像力もあると思うと自分で言っています。
⑪【フランクリン 優秀な黒人キャラクター】まとめ
PEANUTSで白人の仲間達の中で黒人のフランクリンはとても目立ちます。
皆仲がいいので見ていて元気をもらいます。
フランクリンは穏やかであっても芯はしっかりしていて負けん気が強い印象を受けます。
それがフランクリンの個性だと思います。
フランクリンはチャーリーブラウンと学校や野球チームは違っても、野球仲間でいい友達です。