PEANUTSでスヌーピーが生まれた場所は、デイジーヒル子犬園です。
その後スヌーピーはチャーリーブラウンに飼われ、パパとは別々の所で暮らしていますが、子犬の頃パパと過ごした思い出は、数少ない思い出であっても、しっかり覚えています。
1989年、スヌーピーのパパは引退してフロリダに住んでいます。
①【スヌーピーのパパ パパと過ごした思い出】思い出のチェシャビーグルの芸
スヌーピーには、スヌーピーのパパが教えてくれた、チェシャビーグルの芸という得意技(わざ)があります。
児童小説『 不思議の国のアリス 』に登場するチェシャ猫は、ふいに現れたり、ニヤニヤ笑いだけを残して消えたりを繰り返し、アリスを混乱させます。
1967年4月、スヌーピーは、チャーリーブラウンやサリーやライナスが不思議の国のアリスの絵本を読み、チェシャ猫がニヤニヤ笑いだけを残して消える場面になると、ニヤニヤ笑いだけを残すというチェシャビーグルになって見せます。
スヌーピーは仲間達に、チェシャビーグルの芸を見せて楽しませたいのです。
時によってスヌーピーは、チャシビーグルになった後、元の姿になかなか戻れないことがあり、そういう時は大変な思いをします。
スヌーピーはライナスに「こんなこと、とっくの昔からできてたよ!」と言いますが、この言葉を言う理由は、スヌーピーはとっくの昔にチェシャビーグルの芸を、パパから教わったからなのです。
チャシャビーグルの芸は、スヌーピーにとってパパとの思い出の芸です。
スヌーピーによると、ニヤニヤ笑いだけが残るように徐々に消えていくチェシャビーグルの芸を教えてくれたパパ本人が、ある日本当に消えてしまったといいます。
②【スヌーピーのパパ パパと過ごした思い出】パパはウサギ達を招待した
1977年6月の父の日にスヌーピーは、パパのことを思い出しています。
スヌーピーが子犬の頃「おい、チビども、ひとっ走りするかい?」というパパの掛け声で、スヌーピーの兄弟達は皆で走ったといいます。
そして夜にパパはウサギ達を家に呼んで、トランプをしたといいます。
また説教師が来て、狼と子羊が、豹は子山羊と、雌牛と熊とが、それぞれ一緒に過ごす話をした時パパが立ち上がり「ビーグルとウサギはどうなんだ?」と叫んだため、集会はめちゃくちゃになったことをスヌーピーは思い出して笑います。
スヌーピーは楽しい思い出だったと言い、パパのことをよく覚えています。
パパが今どこにいるのか、スヌーピーは知りませんが、父の日には決まってパパのことを思い出すスヌーピーです。
③【スヌーピーのパパ パパと過ごした思い出】パパのアルバム
1978年6月の父の日、ライナスがチャーリーブラウンとスヌーピーに、ライナスのパパのアルバムを見せて、ライナスのパパが写っている写真の説明をします。
チャーリーブラウンとスヌーピーは、ライナスのパパの写真を眺めます。
するとスヌーピーは、自分のパパが懐かしくなり犬小屋へ戻ります。
スヌーピーは、パパが写っている写真を少しは持っています。
スヌーピーのパパが写っている写真は、しっかりアルバムに収めてあります。
犬小屋の上でアルバムを見ながらスヌーピーは「これはパパが68年型の赤いクラシックごはん皿のそばに立ってるところ!」と言い、パパのことを当時の様子まではっきりと覚えています。
パパの写真を見るスヌーピーは嬉しそうです。
④【スヌーピーのパパ パパと過ごした思い出】パパはフロリダに住んでいる
1989年6月の父の日、スヌーピーはパパにカードを送ります。
スヌーピーはパパが引退してフロリダに居ることが分かったので、パパにカードを送ることができるのです。
スヌーピーが住んでいる所は明らかにされていませんが、スヌーピーはカリフォルニア州の砂漠の都市ニードルズに住んでいる兄スパイクの所へ、何日かかけてでも歩いて行っています。
(ルーシーが1954年にもらったガミガミ屋最優秀賞のトロフィーは、ミネソタ州ヘネビン郡からのものなので、PEANUTSのキャラクター達はミネソタ州に住んでいるのでしょうか?)
カリフォルニア州は北アメリカ大陸の西海岸にあり、ミネソタ州はカナダとの国境で北部にあり、フロリダ州は北アメリカ大陸の南東部の半島です。
ということは、スヌーピーの住んでいる所がミネソタ州だとすると、パパが住んでいるフロリダとの距離は、ミネソタ州ミネアポリスから、フロリダ州マイアミまでとして、2435.48km(1512.14マイル)離れています。
(日本の鹿児島県枕崎から北海道稚内までの直線距離が1857km、札幌から那覇までの車での距離が3000kmだといいます。)
地図で見ると、ミネソタ州からカリフォルニア州と、ミネソタ州からフロリダ州は同じくらいの距離があるように見えます。
スヌーピーからパパへのカードには「Dear Dad, Happy Father’s Day!」と書かれています。
さらに、スヌーピーの兄弟全員の前足の足跡マークが、一列に押されています。
スヌーピーのパパは「一匹残らずサインしてくれてる!」と言い喜びます。
よく手紙が一番嬉しいものだと言われますが、スヌーピーのパパもまさしくその通りだと思います。
スヌーピーのパパはフロリダの海辺のヤシの木が見える、景色のいいリゾート地でスヌーピーからのカードを見ています。
スヌーピーのパパは、思いがけないスヌーピーからのカードで胸がいっぱいだと思います。
⑤【スヌーピーのパパ パパと過ごした思い出】ふと思い出すパパのこと
冬の雪の日、ペパーミントパティとマーシー対チャーリーブラウンとライナスで、雪合戦をしています。
スヌーピーは雪合戦には加わらず、一匹で座ってじっと雪玉を眺めています。
その時突然スヌーピーは、パパが一度も雪玉の投げ方を教えてくれなかったことに気付きます。
しかし、これは一体どうしたことなのでしょうか?
スヌーピーなら雪玉の投げ方くらいは、教えてもらうまでもなく自分で当たり前にできそうなものですが・・・。
急にパパを思い出したスヌーピー、きっと意識のどこかにパパのことがあるということです。
もしかしたらスヌーピーは、パパと雪玉を作って遊んだ思い出があるのかもしれないですね。
⑥【スヌーピーのパパ パパと過ごした思い出】まとめ
PEANUTSで、スヌーピーは父の日が来るとパパのことを思い出します。
スヌーピーは犬でも人間のように父の日を意識するということは、チャーリーブラウンの元で人間と同じ扱いを受けて幸せに暮らしているという証だと思います。
父の日があるおかげでスヌーピーは、毎年必ずパパのことを今どうしているかと思い巡らすことができます。
スヌーピーはパパと遠く離れた所に住んでいますが、パパが元気でいるということは心強いですね。