PEANUTSでスヌーピーは初めてのお試しのビーグルスカウトハイキングに一匹で行き、自然のことを学びながら進んで行くうちに迷子になります。
スヌーピーはコンパスの使い方も知らず進めなくなっている所で、ロレッタ(Loretta)というガールスカウト・クッキーを売り歩いている女の子に会い救助されます。
①【ロレッタ 迷子のスヌーピーを助けてくれたよ】スヌーピーはビーグルスカウトを思い立つ
1974年5月スヌーピーはスカウトを始めるという事をルーシーに言い出し、ルーシーにスカウトのランクを聞かれると「テンダーポーさ!(新参者の犬猫バージョンさ!)」と言います。
そしてスヌーピーは犬小屋の上で寝ていると、ルーシーにもっと上のランクを目指すようにとはっぱをかけられます。
そこでスヌーピーはアメリカ合衆国のボーイスカウト連盟の最高ランクのイーグルスカウト(Eagle Scout)を真似て、最高ランクの「ビーグルスカウト」を作ることを決めます。
イーグルとは鷲(わし)のことです。
思い立ったらすぐ実行のスヌーピーは翌日、まずは自分一匹でのハイキングに出掛けます。
スヌーピーは「世界的に有名なビーグルスカウトがハイキングに出発する…」と言い気合いをいれ、いざハイキングに出発します。
必要最低限の持ち物を背負い、いずれは小鳥達を連れて行く為の予行練習ハイキングといったところです。
②【ロレッタ 迷子のスヌーピーを助けてくれたよ】スヌーピーは自然のことを学んでいて迷子になった
スヌーピーは一匹での予行練習ハイキングで「日光、空気、植物、水、土壌、鳥、微生物…」と言いながら学ぶ意欲でいっぱいです。
ところが色々なことを学ぶことに気を取られているうちに、スヌーピーには一匹でハイキングをすることでの大きな発見がありました。
そのことについてスヌーピーは「おかげでわかるようになるんだ、どんなにたやすく人は…迷子になるか!」と言っています。
そうなのです。スヌーピーは迷子になってしまったのです。
でもこれはスヌーピーにとって失敗ではありません。
このハイキングでの大収穫です。
一匹でのハイキングは道に迷った時危険だから、今後は慎むようにということですね。
スヌーピーは慌てたり冷静になったりしながら、地面に置いたコンパス(方位磁石)を頼りにします。
家ではチャーリーブラウンやルーシーが、帰って来ないスヌーピーのことを迷子になったのではないかと心配しています。
スヌーピーは方角が分からないため「月が昇るのを待とう…月はいつもハリウッドのほうを指すと聞いてる…」と言い進むに進めなくなっています。
③【ロレッタ 迷子のスヌーピーを助けてくれたよ】スヌーピーはロレッタに会って助けられた
夜が明けて明るくなり、スヌーピーが岩場を歩いていると人の気配がするので、スヌーピーはビクビクします。
すると何と会ったのは見たことのない女の子でその女の子は「こんちは!わたしロレッタ(Loretta)よ、ガールスカウト・クッキーを売ってるの!」と言い、スヌーピーに箱に入っているクッキーを見せます。
ロレッタは顔にそばかすがある元気いっぱいの女の子です。
その後スヌーピーはロレッタに救助されて無事家に帰って来れました。
スヌーピーはクッキーもロレッタにご馳走になり「あのクッキーはおいしかったよ!」とつぶやきます。
スヌーピーはコンパスの「N」が北ではなく「Nowhere(どこでもない)」という意味だと思ったのだそうです。
でもスヌーピーはこれはいい経験になりましたね。
失敗ではなく成功のもとですね。
スヌーピーはタイプライターでロレッタに迷子から救ってくれたお礼の手紙を書いています。
スヌーピーからロレッタへの手紙の内容は「荒野で迷子になったぼくを助けてくれてありがとう」「ミルクとクッキーでも食べにうちへいらっしゃいませんか。クッキーはご持参ください」というものです。
「クッキーはご持参ください」とは、スヌーピーがロレッタからクッキーを買ってガールスカウトの力になるという意味でしょうか、それともただ単にスヌーピーは食い意地が張っていて美味しかったクッキーをまた食べたいという意味でしょうか。
アメリカのガールスカウトでは毎年春先頃に、活動資金集めと子供達の経済感覚を養う目的でガールスカウトの子供達がガールスカウト・クッキーを戸別販売するのだそうです。
④【ロレッタ 迷子のスヌーピーを助けてくれたよ】ロレッタによるガールスカウト・クッキーの販売
その年(1974年)7月にパーティがありチャーリーブラウンは水浴び場に落っこちたり、誰かが自分のことを何か言っているのでつまらなくなり、スヌーピーよりも先に家に帰って来ます。
そんなチャーリーブラウンをサリーが気の毒がり、サリーがチャーリーブラウンの背中に付いている手紙を見つけます。
その手紙はチャーリーブラウンを嫌な気分にさせた子からの謝りの手紙で、書かれていた電話番号に電話したところ何と手紙の主は女の子です。
女の子の電話の声はすてきな声で女の子の家もいい家で、チャーリーブラウンは度胸を据えて玄関の呼び鈴を押します。
すると家の中から出て来たのはパーティハッドを被ったスヌーピーで、ロレッタはチャーリーブラウンに「わたしロレッタよ…ガールスカウト・クッキー買ってくれる?」と言い、ロレッタはチャーリーブラウンにガールスカウト・クッキーを差し出します。
あれまあこういうことかと、スヌーピーを待っているのはチャーリーブラウンからのお説教です。
⑤【ロレッタ 迷子のスヌーピーを助けてくれたよ】スヌーピーはチャーリーブラウンに見透かされた
ロレッタの家からパーティハッドを被ったままのスヌーピーが出て来たことで、チャーリーブラウンにはロレッタがスヌーピーの友達ということが分かります。
その1:ロレッタはチャーリーブラウンに謝りたいわけではなかった、とチャーリーブラウンより。
その2:ロレッタはチャーリーブラウンにガールスカウト・クッキーを売りつけたかっただけ、とチャーリーブラウンより。
チャーリーブラウンに「きみはなんて言いわけする気だい?」と言われたスヌーピーは「クッキーをいただきます!」とどこまでも好物には目が無いのです。
⑥【ロレッタ 迷子のスヌーピーを助けてくれたよ】まとめ
PEANUTSでスヌーピーは初めてのビーグルスカウトの一匹でのハイキングで、一匹でハイキングに行くとたやすく迷子になるという大きな貴重な経験をします。
そして迷子になったスヌーピーを救ってくれたのがロレッタで、ロレッタはガールスカウト・クッキーを売るために歩いている最中だったわけです。
つまりはロレッタにガールスカウト・クッキーを売るということがあったから、スヌーピーはロレッタに会えたわけです。
スヌーピーが無事ハイキングから帰って来れたのは、ロレッタまたガールスカウト・クッキーのお陰なので、チャーリーブラウンにはお説教されますが、スヌーピーがお返しにガールスカウト・クッキーを買うのは、ロレッタへのお礼だと思います。