PEANUTS で、ルーシーはシュローダーのことが好きで、何とか気を引こうとします。
ルーシーがシュローダーのおもちゃのピアノにもたれかかり、寝そべっている姿はお馴染みです。
シュローダーの関心は、ひたすらベートーベンと音楽です。
シュローダーはルーシーから何を言われても、ルーシーを喜ばせない言葉を返し続けるのです。
それでもルーシーはシュローダーの傍らに居続けます。
①【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】幼い頃
1953年1月、まだ幼いシュローダーがおもちゃのピアノを弾いている所に、まだ幼いルーシーが曲名を聞いたところ、シュローダーは「くるみ割り人形、組曲(スイート)の中の」と答えました。
ルーシーはスイートはかわいこちゃんという意味と思い、とても喜びました。
その後ルーシーはシュローダーがおもちゃのピアノを弾いている所へ行くようになります。
そしてルーシーはシュローダーに、自分に気付いてもらおうとアピールするようになります。ルーシーはシュローダーが顔を上げてルーシーを見るだけで、とても嬉しいのです。
ルーシーはシュローダーがおもちゃのピアノを弾いている時に、ダンスをしたり大きな声で話しかけたりして、自分に気付かせることに夢中でした。
ルーシーはシュローダーが音楽のことで頭の中がいっぱいなことが、気に入りません。そのためルーシーはシュローダーがおもちゃのピアノを弾くのを、邪魔ばかりするようになっていきました。
シュローダーの気を引こうと一方的に話すルーシーにシュローダーは怒り、おもちゃのピアノをグーの手で叩きつけて、怒りをあらわにしていました。
②【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】ルーシーはシュローダーが大好き
ルーシーはシュローダーから、何度ひどく拒否されてもシュローダーがおもちゃのピアノを弾く傍らに現れ続けます。ルーシーは自分にシュローダーが反応してくれれば嬉しいのです。
1956年5月、ルーシーがシュローダーに「いつの日か、わたしたちふたりが結婚することってあると思う?」と聞くと、シュローダーは「決してない!!100億年たとうが決してない!」と大声で手をこぶしで上げて言います。
それでもルーシーはシュローダーの傍らに居たいのです。
ルーシーは自分のシュローダーへの好意をシュローダーに打ち消されることへのショックよりも、シュローダーがルーシーの言ったことに反応してくれさえすれば嬉しいのたと思います。
ルーシーは「愛はただ一つのものにだけ捧げなきゃいけないものではないのよ…」「音楽を愛し、同時に人を愛することもできるわ…」と言います。これが、ルーシーがシュローダーに対して、理想としているところだと思います。
③【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】シュローダーは立ち去る
シュローダーはルーシーから、もし私たちが結婚したらという話題で話されると、すぐその場からいなくなります。
また、 シュローダーはルーシーからイライラすることを言われる時も、おもちゃのピアノの前からいなくなります。
シュローダーはルーシーから何を言われても我慢するということはありません。ストレスになる前に姿を消します。そのため、 シュローダーはルーシーと長々言い合いをすることはないのです。
また、シュローダーはルーシーに対して怒ると、おもちゃのピアノをどけて、おもちゃのピアノに寄りかかっていたルーシーを床に落とします。そしてシュローダーはおもちゃのピアノを持って立ち去ったりもします。
それでも、ルーシーが曲についてシュローダーに質問する時は、シュローダーはしっかりルーシーに教えています。
シュローダーは好意をもっていないルーシーがそばにいても、ピアノを弾くことに没頭します。ルーシーが一番いやなのは、シュローダーがルーシーのことを無視することなのです。
シュローダーがはルーシーの話を聞いていないわけではなく、ルーシーを喜ばすことは言いませんが返事はしています。ルーシーはシュローダーが反応さえしてくれれば、満足なようにみえます。
④【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】シュローダーから話しかける
1957年8月、シュローダーからルーシーに話しかけます。シュローダーが「ベートーベンはぼくを好きになってくれたかしら?彼、人ぎらいだったからね…」と言うとルーシーは「あら、彼、きっとあなたを好きになったわよ、シュローダー…」と言います。
シュローダーが「ほんとにそう思う?」と聞くと、ルーシーは「当然」と答えます。
何気ない会話ですが、ルーシーはシュローダーがどれ程ベートーベンのことを慕っているか、よく知っています。そのため、このルーシーの言葉には嘘はなく、ルーシーの思う純粋な気持ちを言ったのだと思います。
⑤【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】シュローダーの言葉
ルーシーがシュローダーに「もし同じものが好きな二人だったら、そのことで彼らは親しくなれると思う?」と聞いたところ、シュローダーは「もちろんさ…クラシックを例にとろう…ベートーベンへの愛を同じくする二人なら、とても親しくなれるだろうな…」と言います。
ルーシーはベートーベンのことを話題にし、シュローダーに合わせることもあります。
しかし、ルーシーの場合は、シュローダーにしてみたら、ベートーベンに関心あるうちには入らないのでしょうね。
ただルーシーがシュローダーに合わせて、シュローダーにベートーベンの話を持ち掛けているということが、見透かされているのですね。
物事に興味を持つというのは、努力して興味を持てるのでもなく、その人が持ち合わせた自然なものですから、物事に対する興味や好き嫌いはどうにもなりませんね。
⑥【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】似ている二人
ルーシーは、シュローダーから冷たいことを言われても、長く落ち込むことはありません。
ルーシーは、その場ではガクッときても、それで深刻にはなりません。そしてルーシーは再びシュローダーに夢中になり、シュローダーを諦めません。
シュローダーは、おもちゃのピアノを弾いている時に、何とも思っていないルーシーが何かとしゃべりかけてきて、中断しても、復活しておもちゃのピアノを弾いています。
シュローダーはあまりにルーシーにすっ飛んでることを言われて調子が狂った時は、その場からいなくなればいいのです。
そしてシュローダーはベートーベンへの憧れと音楽を諦めません。
ルーシーはシュローダーのことが大好きで諦めない、シュローダーはベートーベンのことが大好きで諦めないというところで、好きなものを諦めないことでは似ている2人です。
PEANUTS の仲間達はチャーリーブラウンをはじめ、他の仲間達も好きなことに対しては諦めません。 ルーシーもそのうちの一人です。
誰でもそうですが、何に対しても諦めないということではなくて、対象は好きなものに対してです。 ルーシーは本当にシュローダーのことが、大好なのですね。
⑦【ルーシーとシュローダー 好きなものは諦めない二人】まとめ
PEANUTSで、シュローダーはルーシーがそばにいても、音楽に没頭します。
ルーシーはシュローダーからいい返事が聞けなくても、おもちゃのピアノを弾くシュローダーのそばに居て、シュローダーを諦めません。
好きなものに対して諦めない二人です。