PEANUTSでシャーミーは1950年10月2日、PEANUTS連載開始の1コマ目から登場します。
(~1969年6月15日)
シャーミーは男の子で髪型はクルーカット(丸刈りを少し長くしたようなヘアスタイル)で髪の色は黒です。
シャーミーはチャーリーブラウン達がまだ幼くて、スヌーピーも子犬の頃からの皆の幼なじみです。
シャーミーの活躍はパティやバイオレットの活躍と同じ頃です。
シャーミーはチャーリーブラウンの大切な遊び相手話し相手です。
①【シャーミー 初期の唯一の幼馴染の男の子】幼なじみ
1950年10月2日、シャーミーはPEANUTSの連載開始の日に初登場します。
始めの頃はシャーミーの他チャーリーブラウン、パティ、スヌーピーがメンバーで翌年1951年2月7日にバイオレットが初登場するまでの4カ月間は4人(スヌーピーも1人として)でがっちり極初期のPEANUTSを支えています。
スヌーピーもまだ小さい子犬でメンバーも幼くて可愛らしい頃です。
シャーミーは大活躍しています。チャーリーブラウンよりもシャーミーの方が身長が一回り大きいのですね。
その後シュローダー、ルーシー、ライナスが初登場し全員で8人になります。
シャーミーはPEANUTSの仲間達の幼なじみで、チャーリーブラウンの話相手遊び相手でよく二人で遊びます。
そしてシャーミーはバイオレットやパティともよく遊んでいます。
シャーミーはチャーリーブラウンと一緒にいて、スヌーピーに対してはよく同じことを思います。
スヌーピーが子犬の頃、スヌーピーが爪が伸びて道路をカチカチ音立てて歩くのをチャーリーブラウンと二人でじっと眺め見送ります。
また海水浴中パティが浮き輪の上でくつろぎ水に浮いて通り過ぎ次にスヌーピーも浮き輪の上でくつろぎ水に浮いて通り過ぎるのを、チゃーリーブラウンと二人でじっと眺め見送ります。
そしてチャーリーブラウンの家でテレビの上にスヌーピーがいてスヌーピーの両耳がアンテナのように立っているのを、チャーリーブラウンと二人でじっと見て不思議がります。
シャーミーはスヌーピーの珍しい光景を見る時、チャーリーブラウンと息がぴったり合っています。
シャーミーとチャーリーブラウンは気持ちが通じるのですね。
シャーミーとチャーリーブラウンと話している時、どちらかというとチャーリーブラウンの話の聞き手になっていることが多いです。
②【シャーミー 初期の唯一の幼馴染の男の子】優しい
1956年2月シャーミーはチャーリーブラウンがバイオレットから「大パーティーをするんだけどね、チャーリーブラウン、あなたは招待しないわよ!」と言われているのを聞きます。
すかさずシャーミーはチャーリーブラウンに「気にするなよ…彼女、最低だよ…」と声をかけます。シャーミーはバイオレットとはとても仲がいいのです。
シャーミー自身は仲がいいバイオレットからそのようなことを言われることは絶対にありません。
だからといってシャーミーはチャーリーブラウンに対して優越感を持ったりはしません。
意地悪な男の子だったら自分はバイオレットと仲がいいことをチャーリーブラウンに見せつけるかもしれません。
しかしシャーミーはチャーリーブラウンがかわいそうで、どうしたらいいのかわからなかったのだと思います。
チャーリーブラウンが「やだよー!!つまらない!」「いじわるされてやらなきゃならない気がするよ」と言うとシャーミーはそばで黙って聞いています。
シャーミーは何とも言えない表情です。
優しいシャーミーです。
チャーリーブラウンのことを思うと、シャーミーは肯定も否定もできません。
シャーミーはチャーリーブラウンの言うことを受け止めるしかないのですね。
③【シャーミー 初期の唯一の幼馴染の男の子】野球チーム
シャーミーはチャーリーブラウンの野球チームのメンバーです。
1958年4月チャーリーブラウンは「自分の野球チームには組織が欠けていた」「各選手の名前とポジションを書いて、その紙をクリップボードにまとめたんだ…」と言います。
チャーリーブラウンはシャーミーだけの前で言うのです。
チャーリーブラウンはシャーミーには聞いて欲しかったのです。
シャーミーはしっかり聞いてくれるからです。
チャーリーブラウンは監督としての工夫をしたのです。
シャーミーは黙って聞いていました。
シャーミーはチャーリーブラウンの努力を認めたと思います。
1960年4月シャーミーのポジションは1塁です。チャーリーブラウンが決めました。
しかし1962年7月シャーミーはチャーリーブラウンに「ごめんよ、チャーリーブラウン、ぼくももうやめようと思う」「負け続けているチームにいるのは気が滅入る、自分には勝利が必要だ」と言います。
そしてシャーミーはチャーリーブラウンに「キミは負け続けていることに一種の自虐的な快感があるらしいけど…」と言い、チャーリーブラウンに自分との違いを説明しています。
おとなしいようなシャーミーですが、この時は自分の思っていることをはっきりチャーリーブラウンに言っています。
この時はあまりにチームが試合に負け続けてばかりいるためチームの皆がやめると言っていた時で、皆の中にやめる空気が漂っていた時期です。
最後にスヌーピーまで野球帽をチャーリーブラウンに返した時期です。
結局のところシャーミーはチャーリーブラウンの野球チームをやめませんでした。
シャーミーだけでなく皆野球チームをやめませんでした。
1969年6月15日、野球でスヌーピーが「新人王」に選ばれます。
シャーミーは「本当かい?」と言い、大きなトロフィーとブロンズの記念盾を持ったスヌーピーと嬉しそうな仲間の姿をしっかり見届けています。
この時がシャーミーの登場の最後の日です。
④【シャーミー 初期の唯一の幼馴染の男の子】日常
シャーミーは幼い頃からチャーリーブラウンとよく遊びました。
チャーリーブラウンと二人でピストルごっこをしたことがあります。
シャーミーが他の子と宇宙ごっこをしているので、チャーリーブラウンはカウボーイごっこを一人でしなければならず、チャーリーブラウンは寂しがったこともあります。
またシャーミーはチャーリーブラウンを遊びに誘いますが、気乗りがしないチャーリーラウンに断られることもありました。
このようにシャーミーは、チャーリーブラウンと気が合わないこともたまにはありました。
スポーツではシャーミーは、野球の他にフットボールやアイスホッケーを皆とやっています。
1957年7月シャーミーは、バイオレットと肩を並べて仲良く話しながら歩いています。
それを見たルーシーはチャーリーブラウンに「ねえ、あのふたりがいつか結婚したとしてもわたし驚かないわ…」と言う程シャーミーはバイオレットと仲良しです。
シャーミーとバイオレットは相性が良くて気が合うのでしょうね。
⑤【シャーミー 初期の唯一の幼馴染の男の子】サンタクロース
1955年12月シャーミーは「サンタクロースって本当はどうなってるんだろう…」「プレゼントをみんなに配ってまわる人間なんて、ほんと不自然だよ…」とチャーリーブラウンに言います。
シャーミーは単純にサンタクロースが好みではないのだと思います。
普通子供だったら嬉しがってサンタクロースには飛びつきそうなところですが、ちょっと大人びているというか腑に落ちないというか、一言でいってサンタクロースのことはシャーミーは好みではないのだと思います。
1961年12月シャーミーは、チャーリーブラウンにサンタクロースのいんちきを見破ったと話します。
シャーミーはチャーリーブラウンに「もしサンタクロースが存在するなら、ボクが何しようとクリスマスに何もくれないなんて、サンタクロースにふさわしくないよ・・そうだろ?そうさ?そしてもしサンタクロースが存在しないなら、結局ボクは何も損しないことになる!そうだろ!」と言います。
一生懸命何かしたところでサンタクロースからの見返りはないことをシャーミーは知っていたのだと思います。
つまりはサンタクロースにはあまり期待しない方がいいということでしょうか。
それ以前の問題でシャーミーはサンタクロースは存在しないと思っているのかもしれません。
チャーリーブラウンは混乱してしまいました。理解に苦しむところです。
シャーミーはいろいろ考えるのです。
⑥【シャーミー 初期の唯一の幼馴染の男の子】まとめ
PEANUTSでシャーミーは連載初期の頃チャーリーブラウン達の幼なじみとして大活躍しています。
特にシャーミーはチャーリーブラウンの相手になることが多く貴重な存在です。
一見おとなしそうに見えますが活発で優しいシャーミーです。
シャーミーは人に流されたり合わせたりするのではない自分を持っていると思います。
時にはシャーミーはチャーリーブラウンに自分の考えをはっきり話すこともあります。