PEANUTSでチャーリーブラウンは、ペパーミントパティの内面の美しさ、可愛らしさをよく分かっています。
そしてチャーリーブラウンのペパーミントパティへの、可愛らしい、という言葉にうそはないと思います。
チャーリーブラウンとペパーミントパティの二人のお互いの意識を見てみます。
- ①【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】親しくなる
- ②【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】表現ってむずかしい
- ③【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】貴重な宝石
- ④【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】お決まりの場所は木の下
- ⑤【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】となりの席
- ⑥【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】ペパーミントパティの告白
- ⑦【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】夢の中で呼ぶ
- ⑧【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】心配する
- ⑨【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】まとめ
①【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】親しくなる
1966年8月22日、ペパーミントパティの横でロイがサマーキャンプで知り合ったライナスに手紙を書いています。
この時がペパーミントパティの初登場のシーンです。
ペパーミントパティはロイから、去年のキャンプでは野球好きのチャーリーブラウンに会ったこと、チャーリーブラウンのチームは負けてばかりのチームと言っていたことを聞きます。
そのためペパーミントパティは、チャーリーブラウンの野球チームに助け舟を出そうと、ロイからチャーリーブラウンに電話をしてもらい電話に自分が出ます。
ペパーミントパティは電話でチャーリーブラウンのことを、最初からチャックと呼びます。
そしてペパーミントパティは、チャーリーブラウンの野球チームの所へやって来ます。
ペパーミントパティはチャーリーブラウンの野球チームに加わり、その日ピッチャーをやり好プレーだったのですが、37対5で負けチャーリーブラウンのチームを助けることは絶望的と言い帰って行きました。
この時ペパーミントパティは明るくてはつらつとしていて、チャーリーブラウンのチームの皆と友達になります。
ペパーミントパティは、まともな選手はスヌーピーだけと言います。
翌年1967年6月、チャーリーブラウンとペパーミントパティはサマーキャンプで再会します。
チャーリーブラウンとペパーミントパティは野球チームは違いますが、野球仲間としての付き合いが続きます。
そして野球を通じて二人は交流を深めてますます親しくなっていきます。
②【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】表現ってむずかしい
ペパーミントパティはPEANUTS の仲間の中で唯一チャーリーブラウンのことを、チャックという愛称で呼びます。
(マーシーはペパーミントパティと話す時は、チャーリーブラウンのことをチャックと言いますが、チャーリーブラウン本人に対しては、チャールズと言います。)
1970年9月、チャーリーブラウンとペパーミントパティは木に寄りかかって座り、二人で話をします。
ペパーミントパティは「わたし美人じゃないわ、チャック…」という話題をチャーリーブラウンに持ち掛け、そのことについてあれこれチャーリーブラウンに尋ねます。
しかしチャーリーブラウンは返事に困り「どうかな、ぼく…」としか言えません。
そこへスヌーピーが通りかかり、ペパーミントパティはペパーミントパティが美人かどうかの問いかけをやめました。
チャーリーブラウンは、女の子の容姿についての問いかけに答えるのは苦手のようです。
1985年8月11日、ペパーミントパティは自分の鼻が大きいことを気にしていて、自分のことを美しいかとチャーリーブラウンに聞きます。
チャーリーブラウンはペパーミントパティのことを内面的に美しいと繰り返し言います。
チャーリーブラウンはペパーミントパティに「いつも思ってるんだけど、きみにはかわいらしいところがあるね…表情とか、それから…」と言います。
それでは気が済まないペパーミントパティです。
ペパーミントパティは自分の外面のことばかり気にしているのです。
チャーリーブラウンにとっては答えにくい質問で、その場を立ち去るしかなくなり立ち去りました。
チャーリーブラウンは答えるのに困るというのが答えなのですね。
ペパーミントパティは一人残されてしまいました。
ペパーミントパティは期待した返事がチャーリーブラウンからもらえず、しょんぼりしています。
チャーリーブラウンの言うペパーミントパティへの内面が美しい、可愛らしい、というのはとても嬉しい表現だと思いますが、ペパーミントパティにとってはそれだけでは不満なのです。
表現ってむずかしいです。
1991年1月1日、チャーリーブラウンの家へペパーミントパティとマーシーが、チャーリーブラウンは自分達二人のうちのどちらの方が好きかを聞きにやって来ました。
しかしチャーリーブラウンは決められず、二人はあまりに長く待たされた為待ちきれず帰って行きました。
チャーリーブラウンにしてみたら答えられませんね。
③【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】貴重な宝石
1970年10月、ペパーミントパティは誕生日にパパから1ダースのバラを贈られて、嬉しくてチャーリーブラウンを電話で家に呼びます。
ペパーミントパティが「パパは私を貴重な宝石って呼ぶんだ」と言うと、チャーリーブラウンは「パパはきみが好きなんだよ…お誕生日おめでとう…」と言い、手を振り帰って行きました。
この時のチャーリーブラウンの言葉は何気ない普通の言葉ですが、ペパーミントパティのパパのプレゼントと同じ価値のある、優しい言葉だと思います。
ペパーミントパティは嬉しい時に学校も野球チームも違うチャーリーブラウンを呼ぶくらいですから、チャーリーブラウンのことが大好きで信頼を寄せているのだと思います。
1971年3月8日、再度ペパーミントパティがチャーリーブラウンに「わたしは貴重な宝石だってパパが言うんだ」と言うと、チャーリーブラウンは「賛成だね」と言います。
チャーリーブラウンはペパーミントパティのパパが言う「貴重な宝石」という言葉に本当に共感していると思います。
チャーリーブラウンの優しい本音だと思います。
そしてペパーミントパティがチャーリーブラウンに「(チャーリーブラウンは)わたしのこと好きみたいね」と言うと、チャーリーブラウンははっきりした返事をしません。
その後日ペパーミントパティがチャーリーブラウンに、愛について考えることには疎いのかと聞いたところ、チャーリーブラウンは「ほんとはぼくって、とても感じやすいんだ…」と答えています。
その通りだと思います。
④【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】お決まりの場所は木の下
ペパーミントパティからチャーリーブラウンによく電話をし、二人で出かけることもあります。
ペパーミントパティはチャーリーブラウンのことが、頭から離れなくなってきたと言っています。
そしてペパーミントパティとチャーリーブラウンは、よく木の下で二人で座って話をしています。
ペパーミントパティがたくさん話し、チャーリーブラウンは主に聞き役になります。
1973年5月16日、ペパーミントパティは木の下でチャーリーブラウンに「わたしがあなたを好きな以上に、あなたはわたしのこと好き、チャック?」と聞いています。
それに対しチャーリーブラウンは「さあね…きみはぼくがきみを好きな以上に、ぼくのこと好きかい?」と聞き返します。
ここでペパーミントパティは「痴話ゲンカはやめましょ、チャック!」と言い、会話は終わりますが、痴話げんかするなんて二人は相当仲良しですね。
このような会話ができる仲で、二人は「LOVE」ではなく「LIKE」だとしてもほほえましいです。
二人は木の下で何度も会話を重ねていますが、そういう機会を二人が作っていくこと自体とてもいいことです。
1975年8月、ペパーミントパティがチャーリーブラウンに「わたしに愛を説明して、チャック」と言いますが、チャーリーブラウンは「愛は説明できるもんじゃないよ…」と言います。
その後も数回ペパーミントパティはチャーリーブラウンに愛についての問いかけをしますが、チャーリーブラウンは考えていることはあっても、それを話すのは嫌なのです。
チャーリーブラウンは愛についての問いかけには答えません。
チャーリーブラウンはペパーミントパティに「愛については何一つ知らないな」と言い無理に話しませんがそれでいいと思います。
ペパーミントパティからの質問は抽象的な答えにくい質問が多く、チャーリーブラウンは答えるのが難しいのです。
⑤【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】となりの席
1976年1月、チャーリーブラウンの通う学校の校舎が突然崩壊してしまい、チャーリーブラウンはペパーミントパティの学校へ一時期通い、席は二人が隣り合わせになります。
ペパーミントパティは授業中、しきりにチャーリーブラウンに話しかけます。
そのためとうとうチャーリーブラウンは参ってしまい口喧嘩になり、授業の邪魔をしたということで二人は校長室に呼び出されます。
チャーリーブラウンはライナスに、早く学校を建て直して欲しいこと、これ以上ペパーミントパティと同じ席にいたら幼稚園児に戻ってしまうことを話しています。
チャーリーブラウンは授業中は静かにしていたいのです。
同年1976年9月6日、チャーリーブラウンの元の学校の場所に新しい学校が建ち、チャーリーブラウンは新しい学校に移ります。
⑥【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】ペパーミントパティの告白
チャーリーブラウンは優等生でありませんが、決してもてないわけではありません。
ペパーミントパティは、チャーリーブラウンのことがずっと前から好きなのです。
1976年6月、チャーリーブラウンとペパーミントパティは木の下で二人で座っています。
その時ペパーミントパティはチャーリーブラウンに「あなたが好きよ、チャック」と告白します。しかしチャーリーブラウンは本気にしません。チャーリーブラウンは半信半疑です。
ペパーミントパティの親友のマーシーも、チャーリーブラウンのことが本当に好きなのです。
ペパーミントパティは、チャーリーブラウンの優しく、そして好きなことは諦めないという性格を見抜いているのだと思います。
それ以前に決め手となるのは相性ですね。
ペパーミントパティは、チャーリーブラウンをとても身近に感じていると思います。
チャーリーブラウンがペパーミントパティに告白されて「ハ ハ ハ ハ !」と大声で笑ったのは、からかわれていると思ったからですよね。
チャーリーブラウンは自分のことを女の子に好かれるとは思っていないから、思わず笑ってしまったのだと思います。照れ隠しでもあったと思います。
告白したペパーミントパティは元気がなくなりました。それはそうです。告白は勇気がいることですから、相手の反応が期待外れだと落ち込んでしまいますね。
ペパーミントパティはトボトボ帰り、チャーリーブラウンは一人残されてしまいました。
⑦【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】夢の中で呼ぶ
1978年3月、学校で席が後ろのマーシーによると、ペパーミントパティは授業中眠り込んで、夢の中でチャーリーブラウンの名前を呼んでいると言います。
そしてペパーミントパティはマーシーから「先生は彼が好きなんですよ!」と言われています。
ペパーミントパティはマーシーから「先生は内的不安でいっぱいなんです!」とも言われます。
そのためペパーミントパティはチャーリーブラウンに電話しますが、チャーリーブラウンと話していて不安になり「わたしのこと愛してるの、チャック?」と聞いています。
その時のことをペパーミントパティは、チャーリーブラウンは何て言っていいかわからなくなっていたと、マーシーに報告しています。
チャーリーブラウンは答えようがなくて困ってしまったのですね。
1978年5月、チャーリーブラウンはライナスに「ぼくは年中赤毛の女の子のことを考えてるのに、彼女(赤毛の女の子)はぼくのことを考えないのはわかってるんだ」と話しています。
そしてチャーリーブラウンはペパーミントパティから「あなたはほんとにあの赤毛の女の子が好きなのね、チャック?」と言われます。
ペパーミントパティにはチャーリーブラウンの心の内が見えるのです。
⑧【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】心配する
1979年7月、チャーリーブラウンは野球中めまいと吐き気で体調不良になり入院します。
いつも意地悪なルーシーまでがチャーリーブラウンのことをとても心配し、チャーリーブラウンの野球チームのメンバーは全員チャーリーブラウンのことを心配しています。
そんな中、他の野球チームのペパーミントパティとマーシーも、とてもチャーリーブラウンを心配します。
夜ペパーミントパティとマーシーは二人で病院の外でチャーリーブラウンの病室を眺めます。
そしてペパーミントパティは「あなたがいなくて寂しいわ、チャック!」と言い、マーシーは「わたしたちあなたが大好きよ、チャック!」「先生はチャックが好きみたいですね?」「わたしはチャックが大好きです!すごくすてきだと思うわ!」と言います。
ペパーミントパティは野球が大好きで、チャーリーブラウンのことは野球ではダメな腕前と思っていてもチャーリーブラウンのことが好きなのです。
チャーリーブラウンが野球が弱いことは、ペパーミントパティは承知していても、そのことは問題にしていないのですね。
ペパーミントパティとマーシーは、心の底からチャーリーブラウンのことが好きなのです。
そしてペパーミントパティとマーシーはそのことで喧嘩したりしないところが、二人の仲の良いいい関係です。
1980年11月、ビーグルスカウトのメンバーのハリエットと一緒に森に入ったチャーリーブラウンが迷子になったことを、サリーとの電話で知ったペパーミントパティとマーシーは、山へ入る服装でチャーリーブラウンを探しに山へ行きます。
そのうちに雪が降ってきましたが、ペパーミントパティとマーシーは一生懸命にチャーリーブラウンを探します。
そしてスヌーピーも加わってチャーリーブラウンを探します。
先にスヌーピーとチャーリーブラウンが合流し、その後ペパーミントパティとマーシーも合流し四人揃いました。
このようにペパーミントパティとマーシーは、チャーリーブラウンを探すという行動をとるのですから、二人のチャーリーブラウンへの愛情は本物だと思います。
ペパーミントパティとマーシーは、チャーリーブラウンと学校も野球チームも違いますが、いざとなるとチャーリーブラウンのために力を貸すところが凄いと思います。
1983年7月、サマーキャンプに行ったペパーミントパティとマーシーは、チャーリーブラウンに好意を持っているという内容の手紙を書き、二人ともチャーリーブラウンからお返しの手紙をもらっています。
ペパーミントパティとマーシーはチャーリーブラウンに真面目に手紙を書いたのです。
⑨【チャーリーブラウンとペパーミントパティ お互いの意識】まとめ
PEANUTSでチャーリーブラウンの言うペパーミントパティへの、可愛らしい、という言葉はチャーリーブラウンの本音で、ペパーミントパティへの気持ちが詰まっていると思います。
またチャーリーブラウンとペパーミントパティはお互いの意識の中で、友達としての相性はとてもいいと共通して思っていると思います。
チャーリーブラウンとペパーミントパティは、通っている学校が違い野球チームも違います。
それでもチャーリーブラウンとペパーミントパティが親しいというのは、よっぽど気が合うということですね。