PEANUTSでピッグペン(Pigpen)は1954年7月13日に初登場します。
ピッグペンはいつも埃まみれです。
ピッグは豚で、ペンは(家畜)小屋で、ピッグペンは豚小屋という意味です。
またピッグペンは呼び名で本名は不明です。
ピッグペンは埃まみれでも中身は綺麗な明るい男の子です。
①【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】初登場の頃
1954年7月13日、ピッグペンは初登場します。
ピッグペンが一人で泥んこ遊びをしている時、パティが声を掛けて来てピッグペンに名前を聞きます。
ピッグペンは「笑わなければ教えるよ…」と言い、パティにピッグペンという名前を教えます。
皆に初めて会った時から、皆はピッグペンに泥まみれで汚いということを言い続けます。
それでもピッグペンは明るく皆と関わります。
ピッグペンは自分のことを、考えることは綺麗なもんだ、お風呂は好き、汚れる方がもっと好きと明るく言います。
ピッグペンは汚れていないと落ち着かなくなるくらい、埃まみれに慣れてしまったのですね。
パティはピッグペンが汚れていることをいつも気にし、ピッグペンに汚れているということを繰り返し言います。
ピッグペンが動いて周りが埃まみれになると、皆は埃がおさまるまでじっとして待っているのです。
1954年9月、パティはピッグペンの体を洗うためのバケツ等道具を持ってピッグペンの所へいったところ、ピッグペンは自分で体を洗っている最中でした。
パティはピッグペンを綺麗にしようとしたのです。ありがたいですね。
チャーリーブラウンもピッグペンが汚れていることをよく指摘します。
仲間達は汚れているピッグペンを何とか綺麗にしてあげたいと思うのでしょうね。
そんなピッグペンですがお風呂に入って綺麗になると見ちがえります。
お風呂に入った後のピッグペンは綺麗になり、ピシッと決まっていて別人のようになります。
しかしピッグペンは綺麗でいるのも束の間でまたすぐに汚れてくるのです。
チャーリーブラウンはピッグペンのことをかわいそうと思うのですが、ピッグペンがくれたキャンディは食べれず食べなくてもいいようにわざと地面に落としたりしていました。
1955年1月、ピッグペンが作った雪だるまはピッグペンと同じように泥まみれですが可愛い顔をしていてピッグペンと並んで嬉しそうです。
チャーリーブラウンは「世界一汚い雪だるまでござーい」と笑顔で言います。
ピッグペンは自然と泥だまりに惹かれるのだそうです。
しかしピッグペンはあからさまにチャーリーブラウンから笑われるととうとう怒るのでした。
1955年7月、ピッグペンは誕生パーティーの帰りにチャーリーブラウンに会います。
とても綺麗でピシッと髪を整えてブレザーを着たピッグペンはまるで別人です。
皆はピッグペンだと分からなかったとのことですが本当に分からないのは無理もありません。
綺麗な時のピッグペンは清潔感ばっちりなのです。
野球の時のピッグペンの周りの埃の立ち方は半端ではありません。
周りが見えない程の埃が立つのです。
普段の道でもピッグペンが歩くと何事が起きたのかと思うくらいの埃が立つので、これにはスヌーピーも参っています。
ピッグペンの汚れに対する本人の意識が大切です。
ピッグペンは「手をきれいにするのはとても大切だと考えることにしたんだ…」とバイオレットに言ったところ、バイオレットからは「とてもいいことね、ピッグペン」と言われます。
ピッグペンは自分で思いついたのですから手だけでも綺麗にする見込みはありますね。
②【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】野球チーム
野球の試合中ピッグペンが走るとものすごい土埃が立って視界を遮るので試合がしづらく、チャーリーブラウンはイライラすることもあります。
ピッグペンは野球のほかにもフットボールやアイスホッケーも皆と一緒にやっていました。
1960年4月、ピックペンは野球チームで三塁を守ることになります。
最初はチャーリーブラウンからピッグペンは二塁はどうかと声がかかりましたが二塁はライナスになりました。
ピッグペンはチャーリーブラウンに三塁をうまくこなすと評価されています。
③【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】埃と共存
ピッグペンは初登場した幼い頃から、服・髪・顔、つまり全身、泥まみれのような状態で、特に泥遊びをしている時は泥とピッグペンの見分けがつきません。
ピッグペンはバイオレットやパティに指さされて汚いと言われ続けています。
それもバイオレットやパティからひどい言葉で言われるのです。
パティからは「完全な落伍者よ!」「いったいどうやったらそんなに汚くなれるの?!」と言われ、 バイオレットからは「ほんとのろくでなしね…」「道を歩いてるだけで汚れる人なんてあなただけよ!」 と言われます。
1956年1月、バイオレットが鏡を差し出しよく自分の姿を見るように言うと「こんなにイカスとは思わなかったよ」と誇らしげなピッグペンだったりします。
その後もバイオレットとパティに全身が汚いと言われます。
するとピッグペンは「シミひとつない良心!」と言い返します。
パティ、バイオレット、チャーリーブラウンはピッグペンが綺麗になることに望みをかけているのだと思います。
そのためどうしても皆はピッグペンに汚れていることをしきりに言ったのだと思います。
1956年6月、ピッグペンは洗面所で手を洗っても洗ってもきれいにならないと言いあせりママを呼びます。
その時のピッグペンは不安そうです。
1956年8月、ピッグペンが歩いている時に雨が降ってきました。
するとピッグペンの汚れはすっかり落ちました。
ピッグペンは誰だか分からない程に綺麗です。
ピッグペンは「チェッ」「たった一分間の雨で、まる一日の成果が台なしだ!」と残念がるのです。
これは埃依存症とはまた違ってピッグペンの体の特異な性質によるものなのですね。
その時々でピッグペンは埃を寄せ付けるという特異な体質とうまく共存しています。
ピッグペンは大変です。
④【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】埃磁石と自分で言う
1959年11月、完全に綺麗になったピッグペンは誰か分からない程でまるで別人です。
でもチャーリーブラウンにはすぐにピッグペンと分かり声を掛けています。
ピッグペンは「今はきれいだけどいつまでもつか…」「ボクの苦境わかるだろう!」と、できれば綺麗なままいたいのかと思わせるようなことを言います。
ピッグペンは完全に綺麗でいても、1分でも家から出るとみるみる汚れてくるのです。
そのためピッグペンは自分のことを「埃磁石」と言っています。
ピッグペンはチャーリーブラウンと話しているうちにじわじわと少しずつ汚れてきてしまっています。
⑤【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】映画館
1976年4月、ピッグペンは映画館へ行きます。
ピッグペンは映画館へ行きながらも行ってからも埃まみれです。
映画館ではマーシー、バイオレット、パティ、サリーがいます。
サリーが家に帰ってチャーリーブラウンに言うには、ピッグペンが最前列に座ったら埃でスクリーンが見えなくなり上映中止になったと言います。
ピッグペンが気の毒で言葉もありません。
またせっかく映画館に行った仲間達も同様に気の毒です。
⑥【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】ペパーミントパティ
1980年2月、ペパーミントパティはバレンタインデーのディスコ・ダンスの相手を探してくれるようにと電話でチャーリーブラウンに頼みます。
するとチャーリーブラウンはペパーミントパティにピッグペンを紹介するのです。
初めはペパーミントパティはピッグペンを見て驚きましたが、埃は立ってもダンスが上手なピッグペンをペパーミントパティは気に入りました。
ペパーミントパティがピッグペンにお礼を言うと、ピックペンはペパーミントパティの頬にキスをします。
そのためペパーミントパティはピッグペンに恋してしまいます。
ピックペンはチャーリーブラウンにペパーミントパティのことを「ぼくの格好のこと、一度としてとやかく言わなかったんだよ」と言います。
ペパーミントパティは最高のバレンタインデーだったと言いますが、ピッグペンにとっても嬉しいバレンタインデーでお互いに楽しくて良かったですね。
⑦【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】学校
ピッグペンはもちろん埃まみれのまま学校へ通います。
1984年11月、清掃員がピッグペンを埃と思い掃き出してしまうので先生にピッグペンはいないと思われてしまうことがありました。
ピッグペンの机も椅子も埃まみれです。
そしてピッグペンは髪の毛に枯れ葉がたくさんくっついていて、髪に熊手を入れるのを忘れていた時がありました。
何とピッグペンは髪に熊手を入れるのですね。
つまりはピッグペンは埃以外に枯れ葉などゴミも吸い寄せるのですね。
1990年9月、ピッグペンは学校で生徒会長に立候補します。
その時チャーリーブラウンは「まず少し綺麗にしたほうがいいんじゃないかな…」と助言します。
ピッグペンは選挙用写真はスヌーピーと並んで撮っています。
残念なことにピッグペンは落選してしまいましたが、堂々としていたピッグペンです。
ピッグペンが少し動いただけでも埃が立つことは、ピッグペンにもどうにもならないことで、どうしようもないことなのです。
⑧【ピッグペン 埃まみれでも中身は綺麗】まとめ
PEANUTSでピッグペンは外見は埃まみれでも心は綺麗です。
そしてピッグペンは持ち前の明るい性格で皆と一緒に過ごしています。
ピッグペンの埃を吸い寄せるという特異性に対しては仲間達の理解と納得が必要です。
仲間達はピッグペンを何とか綺麗にしようと、きつい言葉ではあっても働きかけています。
私は、パティがピッグペンを綺麗にしようと、バケツなどピッグペンのからだを洗うための道具一式を持ってピッグペンの所へ来たことは忘れられません。そして私は、パティのことをなんて優しいんでしょう、と思いました。
ピッグペンは埃を吸い寄せるという自分の特異性を認めて生きているのですね。