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PEANUTSの探究 【チャーリーブラウン この世のヒーロー】

PEANUTSの探究

PEANUTSの仲間達は、主人公チャーリーブラウンに支えられていますが、チャーリーブラウンは優等生ではなく、スポーツや勉強で目立つわけではありません。

それとは別に際立つ存在感は、相手の良さを引き立てるチャーリーブラウンの性格によるもので、チャーリーブラウンは、この世のヒーローだと思います。

記事中

① チャーリーブラウン この世のヒーロー ヒーローの兆し

幼少期、パティがチャーリーブラウンに、リンカーンのようになりたくないかと聞きます。

チャーリーブラウンは少し考えてから、「ぼくはただのチャーリーブラウンでいるだけで、大変なんだ!」と答えます。

チャーリーブラウンは、リンカーンはリンカーン、チャーリーブラウンはチャーリーブラウン、というように自分を持っているのだと思います。

また、チャーリーブラウンは物事についてよく考えますが、チャーリーブラウンは、自分の中に居る自分を相手に、よく考えるのだと思います。

人に流されない、それでいて協調性があるチャーリーブラウンの性格が、主人公としてふさわしいのだと思います。

幼少期から、チャーリーブラウンの人格の土台は作られています。

ピクニックに行こうと、チャーリーブラウンが、シャーミーとパティに声を掛けると、シャーミーやパティは、持って行く食べ物を真っ先に言います。

パティがチャーリーブラウンに何を持って行くか聞いたところ、チャーリーブラウンの答えは、「ぼく!」ということです。

的外れの返答に聞こえますが、チャーリーブラウンにしてみたら、自分自身をしっかり連れて行くんだという気持ちだと思います。

チャーリーブラウンは、チャーリーブラウンという自分を、しっかり作り上げていこうとしているのですね。

また、チャーリーブラウンは、外で壁に書かれた「チャーリーブラウンは、パティが好き」という落書きを見て、「チャーリーブラウンは全世界が好き」と書き直します。

きっと、チャーリーブラウンは、そういう自分になりたいと思っているのですね。

そして、新たな四つの落書きが、外の木の壁に見られます。

「ライナスはバイオレットが好き」

「シャーミーはパティが好き」

「ルーシーはシュローダーが好き

「チャーリーブラウンはチャーリーブラウンが好き」

四番目の「CHARLIE BROWN LOVES CHARLIE BROWN」という落書きは、チャーリーブラウン自身によって書かれたものでしょうか。

何故か、一番重みを感じます。

しばらくしてルーシーが、どうして自分が幸せかというと、自分のことが好きだから、それが理由ということを言っています。

ルーシーも、自分のことは自分が一番よく分かるのでしょうね。

チャーリーブラウンは、ルーシーの言うように、世界中の誰よりも自分のことを好きになるようにするのだそうです。自分を大切にすることは基本です。

自分を大切に思えると、同じように人のことも大切に思えてくるのだと思います。

② チャーリーブラウン この世のヒーロー 理想の自分

そして、まだ幼いチャーリーブラウンは、今日が何月何日かいつでも分かるようにしていると言い、「人生で小さなことをちゃんとやれば、大きいことは自ずからうまくいくんだ…」と言っています。

これはチャーリーブラウンが日々考え、自分で導き出した考えで、チャーリーブラウンの理想だと思います。

とはいっても、まだ幼いチャーリーブラウンです。そのように考え着くところが凄いことだと思います。

バイオレットに、大きくなったら何になりたいと聞かれたチャーリーブラウンは、「完全無欠(欠点が無く、完璧なこと)になりたい」と答えます。

理想が高いに越したことはありませんが、こればかりは無理だと思います。早いうちに、この考えは改めた方が、チャーリーブラウンの身のためだと思います。

幼いチャーリーブラウンが、完全無欠という言葉を知っていることには驚きです。

しばらくして、チャーリーブラウンは、ルーシーに「完全無欠?やれやれ、誰だってなれないよ!」と言っています。短い間に成長したチャーリーブラウンです。

チャーリーブラウンはルーシーに、「安心…それこそみんなが求めてるものだ!」 「誰もが安心感を持つべきだよ…」と言い、安心を奪われたら、残るは不安だと強く言います。

ルーシーは、逆らわずにチャーリーブラウンを肯定します。

チャーリーブラウンは、周りの人に安心を与える大きな存在です。チャーリーブラウンは、自分ではそんな風には思ってないと思いますが・・・。

また、チャーリーブラウンは、自分の力ではどうにもならないことに対しては、「世の中って、そんなもんさ…」と言い、受け流す術も知っています。

③ チャーリーブラウン この世のヒーロー パパにとっての自分

バイオレットが、パパが新車を買ったと言い、チャーリーブラウンのパパは新車を持っていないことに対して、優越感を持ちます。

チャーリーブラウンは、自分のパパはそんなことは気にしてないと思うと言った後、「パパにはぼくがある!」と、はっきり言います。

チャーリーブラウンは誇らしげで、一回り大きく見えます。

チャーリーブラウンは、パパにとっての自分の存在が、大切なものであるということを、自覚しているのです。

④ チャーリーブラウン この世のヒーロー バイオレットに向けて

バイオレットはパティと仲良くなると、チャーリーブラウンへの意地悪がだんだんエスカレートしていき、しまいには極時期に達していきます。

チャーリーブラウンはバイオレットに「なつかしのうすのろチャーリーブラウン」と言われ、バイオレットとパティの近くに居ると追い払われたりします。

チャーリーブラウンは、バイオレットとパティに追い払われない時は、「のろま」「何をやってもだめね!」と言われ、バイオレットとパティからのひどい言葉は、度重なっていきます。

しかし、チャーリーブラウンは、仕方なく我慢するしかありません。

そんな中、バイオレットが「気を悪くさせてごめんね。チャーリーブラウン。」「私が言ったのと同じ悪口をあなたも私に言ったら、それであいこよ。」と言います。

それに対し、チャーリーブラウンは、「ダメだ、それはできっこない…ボクにはできない…どう考えたって…」と言い、「なんて悪口言われたか、忘れちゃったんだ」と言い、バイオレットの再三にわたる意地悪の仕返しをしたりしないのです。

その後も、しばらくバイオレットのチャーリーブラウンへの意地悪は続き、とうとうチャーリーブラウンはバイオレットに「自分はいつも正しいと思っているんだろ?!」「でも、ちがうよ!いいかい?ちがうんだよ!!」と真剣に言います。

すると、バイオレットはくるりと向きを変えて行ってしまいます。

そして他の日に、チャーリーブラウンはバイオレットに「ボク、ひとつの理論を持っているんだ、キミがボクをきらいなのは、ボクにやきもちやいているからなんだ!」と言います。

バイオレットは「あなたにヤキモチ!!!」「ハハハハハ」と大声で笑い行ってしまいますが、この時から、バイオレットのチャーリーブラウンへの意地悪は、影を潜めていくのです。

チャーリーブラウンがバイオレットに、はっきりと自分の考えを言った結果なのです。

チャーリーブラウンとしても、バイオレットに意地悪をやりたい放題やらせるのも、バイオレットのためにもならないと思ったのでしょうか。

チャーリーブラウンのストレスも、もう潮時が来ていたのですね。

その後バイオレットは、だんだん成長し、チャーリーブラウンとの友達関係は普通に続いていきます。

チャーリーブラウンは、バイオレットとパティに意地悪されていじけているだけでなく、成長して、バイオレットをいい方向へ諭していくのですから、チャーリーブラウンの包容力は相当大きなものだと思います。

⑤ チャーリーブラウン この世のヒーロー サリーの宿題

サリーは宿題が大嫌いで、チャーリーブラウンに宿題を自分の代わりにやってもらおうと、すりすりとチャーリーブラウンの所に来ます。

最初サリーは、チャーリーブラウンに宿題の出された問題をチャーリーブラウンに答えを聞き、その後サリーは、チャーリーブラウンに、書いてよと言い、宿題の紙を何気なく差し出します。

けれども、そこでチャーリーブラウンがサリーの言いなりになっては、サリーのためになりません。

チャーリーブラウンは、サリーの宿題の手助けをすることもありますが、「きみの宿題をやってやるわけにはいかないよ…」と言い断ります。

サリーは、チャーリーブラウンに宿題を手伝ってはもらえない雰囲気をすぐ感じ取った時は、あっさり引き下がります。

チャーリーブラウンは、サリーのためを思って、あえて手伝わないのです。

妹サリー思いのチャーリーブラウンです。

チャーリーブラウンがサリーの宿題を手伝ったところ、答えが全部間違っていたため、チャーリーブラウンが先生に呼び出されて面倒な事になったこともあります。

⑥ チャーリーブラウン この世のヒーロー 大切なスヌーピー

仲間達には、一年を通じて、節目の行事があります。新年に始まり、バレンタインデー、イースター、ハロウィン、クリスマス、そして誕生日、等です。

チャーリーブラウンは、人間の仲間と同じ感覚でスヌーピーを仲間に入れます。

そのため、他の仲間達も、スヌーピーを仲間として接します。

遊ぶ時、スポーツの時、他のことを何かする時、スヌーピーもしっかり人数に数えられ、人間以上に目立つことも多々あります。

スヌーピーの兄スパイクが、父の日にパパへの手紙に、スヌーピーのことを、丸頭の子と一緒にいい家で生活している、と書いています。

スパイクから見ても、チャーリーブラウンのことは、疑うことなく人間的な人間に見えるのだと思います。

チャーリーブラウンは、行事の時は、毎日のドッグフードをアレンジしたり、スヌーピーの誕生日にはケーキを出したり、スヌーピーの世話をしています。

スヌーピーを喜ばせるチャーリーブラウンは、幸せそうです。

チャーリーブラウンに飼われているスヌーピーは、もちろんとても幸せで、最高だと思います。

⑦ チャーリーブラウン この世のヒーロー まだ見ぬラブレター

バレンタインデーになると、チャーリーブラウンは、バレンタインカードが郵送で来るのを、今か今かと待っています。

スヌーピーには、何枚ものバレンタインカードが来るのに、チャーリーブラウンには、まだ一枚も来ません。

しかし、チャーリーブラウンは、バレンタインでない時でも、まだ見ぬ恋の相手からのラブレターが来た時のために、郵便受けの中に入り、郵便受けの中を奇麗にし、郵便受けの上に乗り、汚れや埃を落とすのです。

手紙を書いてくれる相手への思いやりでいっぱいの、何て優しいチャーリーブラウンの行動でしょう。

「もし一通でももらったら、どうすればいいのかわからないよ…」と言うチャーリーブラウンは、いずれいつの日か来るラブレターに、夢を託しているのです。

⑧ チャーリーブラウン この世のヒーロー 自問自答

チャーリーブラウンは眠れない夜に、自問自答します。

チャーリーブラウンは、「人生って選択式テストですか、それともマルバツ式テストですか?」と問うと、もう一人の自分は、「言いたくないがね、人生は1000語の記述式なんだ。」と答えます。

チャーリーブラウンは、自分にそう言い聞かせて、人生は簡単に割り切れるものではないことを、納得しようとしているのです。

⑨ チャーリーブラウン この世のヒーロー ありがとうグローブ

十月になると野球シーズンが終わり、 チャーリーブラウンにとっては寂しい時です。

「さて、わが忠実なるグローブよ、きみを来年までしまうときが来た…」とチャーリーブラウはグローブに話しかけます。

チャーリーブラウンは、半年間活躍してくれたグローブに、ありがとうの気持ちで、思わず話しかけたのだと思います。

生きものに対して優しいチャーリーブラウンは、生きてはいない物体である、自分の身の回りの物に対しても、大切なものという気持ちで接しています。

チャーリーブラウンはサリーに「生きてもいないものに語りかける人は、みんな頭がおかしいのよ…」と言われますが、チャーリーブラウンにとっては、グローブは生きているものと同じなのだと思います。

命ある全てのものに優しいチャーリーブラウン、グローブは生きているものではありませんが、グローブが寿命を全うするまでは、命あるものと同じように大切な存在です。

グローブに語りかけるチャーリーブラウンの、優しい人間性がにじみ出ています。

⑩ チャーリーブラウン この世のヒーロー まとめ

PEANUTSで、「おなじみのいいやつ、チャーリーブラウン」と仲間達から言われるチャーリーブラウンは、いつも決して偉ぶることなく、大きな包容力で皆に安心を与える、偉大なキャラクターだと思います。

私はチャーリーブラウンに対して、優しい、諦めない、考える、一見悲観的だけれど実は前向き、夢がある、という特徴が思い浮かびます。

PEANUTSの主人公チャーリーブラウンは、この世のヒーロー(英雄)です。

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