PEANUTSでウッドストックは、1967年4月4日に初登場し、1970年6月22日スヌーピーによってウッドストックと名付けられました。
ウッドストックはスヌーピーの運命の大親友兼秘書として、スヌーピーの傍らに居続けます。
ウッドストックはスヌーピーを頼りにしていて、何かあるとすぐにスヌーピーの所にすっ飛んで行きます。
①【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】会話
スヌーピーとウッドストックの会話の成り立ち方は不思議です。
スヌーピーは人間のように思うことはできても、犬なので声は出せても、言葉を発して話すことはできません。
そのためPEANUTSの中では、スヌーピーの思ったことの吹き出しは、心の中で思っているように表されています。
他のキャラクター達の吹き出しとは異なっています。
実際にスヌーピーは声に出して言っているわけではありません。
ウッドストックの言いたいことは、スヌーピーにしか理解できないさえずりとして、他のキャラクター達と同じ吹き出しで描かれています。
つまりお互い声に出した言葉がないのに、思っていること言いたいことが理解できるのです。
便利というかうらやましい間柄です。
スヌーピーが声に出さずウッドストックに「ドナルドダックは50歳、アヒルにしちゃ長生きしたね。彼と知り合いかって、いや、そうじゃない、でも一度見たことあるよ、カリフォルニアに行った時に・・・。ボクは、やあドン、って言ったけど、彼は返事しなかったよ」と、長い言葉を心の中で思います。
一緒にいるウッドストックにはそれが通じるのです。
素晴らしいというか凄いというか話す手間もいらないし、本当に相通じる仲なのですね。
再度言いますがうらやましいです。
②【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】ウッドストックはすっ飛んで来る
ウッドストックは、落ち葉に追いかけられた、雨や雪が降ってきた、という時でもスヌーピーの所へすっ飛んで来ます。
ウッドストックは心細く一大事なのですね。
そしてウッドストックは、雨の中歌っていて口の中に水がたまってしまった、風が吹いて巣が揺れて巣酔いしてしまったという時も、スヌーピーの所へすっ飛んで来るのです。
ウッドストックはスヌーピーを頼りにしているのです。
③【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】スヌーピーがウッドストックの所へ行く
雪が降り続き、スヌーピーは犬小屋の上ですっぽり雪に埋もれてしまいました。
スヌーピーはウッドストックが自分を守る術を知らないと思い、ウッドストックの所へすっ飛んで行きます。
すると何とウッドストック は巣の中で、ウッドストック用の小さいイグルー(カナダのイヌイット族の冬の住居で雪のブロックを重ねて作ったドーム状の簡易住居)の中に居て、それを見たスヌーピーはじっと立ちつくしました。
信じられない光景だったのですね。
またウッドストックの巣の上にもう一つの巣、客用寝室があり、スヌーピーが泊まりに行くこともあります。
スヌーピーにとっては苦手な場所で、ベッドが短すぎるし、スキ間風はひどいし、床までしっかりしていなくて、立つと足が下に出てしまうのです。
その後、新しい巣が通販で届きスヌーピーも嬉しそうでした。
スヌーピーはそのお泊まりのことを、鳥は早起きで、自分は木の上のもう一つの巣に泊まらなければならない、一日中ピョンピョンしているし、電線にも止まる、これらのことに付き合わされることにヤレヤレと思っています。
スヌーピーは自分は犬でよかったと思っているのです。
スヌーピーがウッドストックに犬のどこが悪いか先に言わせたところ、ウッドストックは延々と苦情を言うのでスヌーピーは途中でさえぎりました。
お互いが自分は犬、小鳥ということで、満足しているのです。
④【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】秘書
ウッドストックはスヌーピーの秘書として仕事をしています。
スヌーピーは「秘書ってもんは、月曜日の朝は、たいして役に立たないね。火曜日には秘書は、いつもお昼休みから遅れて戻って来るんだ…」と言います。
ウッドストックは自分用の小さいタイプライターを持っていて、犬小屋の上でそれを使います。
スヌーピーによると秘書は、水曜日にはよく働く、必死でタイプライターを打っている、水曜日に限って大した仕事をやってのけると言います。
そしてスヌーピーによると、秘書は金曜日の午前4時にタイプライターをけたたましく動かしいろいろやかましい音を立てる、秘書は土曜日には昼まで寝てるのだそうです。
ウッドストックもスヌーピーと同じように、夢中になるとのめり込むタイプなのですね。
ウッドストックは秘書になりきっています。
ウッドストックはスヌーピーの断られた原稿を全部集めて、キルトを作ってくれてスヌーピーはそれを掛けて寝ました。
ウッドストックはスヌーピーにとってありがたい存在ですね。
⑤【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】遊ぶ
スヌーピーとウッドストックはアメリカンフットボールの練習を二人(一匹と一羽)でやります。
二人共アメフト用のヘルメットを被っています。
スヌーピーの蹴ったアメフトのボールにウッドストックが飛び乗り、息の合った名コンビです。
ある時はウッドストック用の小さい自転車に、ウッドストックが手放しではなく翼放しで乗っているのをスヌーピーは見て憎らしく思ったりしました。
バスケットボールの練習中はボールが大きすぎるので、ウッドストックは自分にできることとして、スヌーピーと一緒に頑張って走りました。
二人はスポーツの練習を一緒にして楽しく過ごしています。
ウッドストックはスヌーピーの斜めに下げた耳を滑り台にしたり、スヌーピーの水平にピンと張った耳をダンスフロアにして踊ったり、スヌーピーの斜め上に上げた耳をフォークリフト代わりにして遊んでいます。
スヌーピーは嫌がる様子はなく、どちらかというと得意そうです。
大雪でスヌーピー自身、目以外はすっぽり雪に覆われた時でも、スヌーピーは片方の耳を水平にピンと伸ばして、ウッドストックを雪から守りました。
二人はとても仲良しです。
そしてスヌーピーのごはん皿ソリで二人は丘を滑りひっくり返ったことがありますが、うまく雪にはまって二人とも無事で何よりでした。
冬二人でおそろいの毛糸のパーティーハッドを被ると、とても可愛く似合っています。
⑥【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】励ます
ウッドストックが鳥かごに入れられた夢を見たといい悲しんで泣くと、スヌーピーは驚いて寄り添っています。
そういう時スヌーピーはウッドストックを決してからかったりしません。
ウッドストックが自分は無用な長物(ちょうぶつ、無駄なもの、よけいなもの)と思うことを言うと、スヌーピーは「歌う小鳥がいなければ、この世は灰色だ、ほんとだよ、きみはとても有用なんだ」と励まします。
スヌーピーは本当にそのように思っていると思います。
⑦【スヌーピーとウッドストック 運命の大親友】まとめ
PEANUTSのキャラクターの中で、スヌーピーとウッドストックは家の中ではなく、外で暮らしているという共通点があり身近な大親友です。
スヌーピーの傍らには常にウッドストックが居るといっても、過言ではないと思います。