PEANUTSでチャーリーブラウンは頭に発疹ができて痒い時、目の部分をくり抜いた紙袋を被ることを思いつきます。
すると紙袋は謎の威力を発揮して、チャーリーブラウンを助けて守ってくれます。
紙袋を被ったチャーリーブラウンはキャンプ仲間から「フクロさん!」と呼ばれます。
①【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】落ち込むチャーリーブラウンと紙袋
1973年5月チャーリーブラウンの野球チームは、ペパーミントパティの野球チームとチャリティ試合をすることになりました。
マーシーがチケットを家々に売り歩きますがチケットは一枚も売れません。
マーシーは泣き叫びチャリティ試合はお流れになります。
そのためチャーリーブラウンは、自分は何をやってもだめだと自分に責任を感じ落ち込んでいきます。
そして6月になり、チャーリーブラウンに異変が起きます。
チャーリーブラウンは朝起きると、太陽が野球のボールに見えると言い出したのです。
チャーリーブラウンは神経が参っていて、夜は月が野球のボールに見えるのです。
何を見ても、野球のボールに見えるようになってしまったチャーリーブラウンです。
チャーリーブラウンにはアイスクリームまで、野球のボールに見えてしまいます。
チャーリーブラウンは頭が痒くなり、頭の後ろには野球のボールの縫い目のような発疹が出ています。
頭の後ろはチャーリーブラウンは自分で見れませんが、チャーリーブラウンの頭の後ろの発疹を見たライナスは病院へ行くことを勧めます。
そのため頭の後ろの発疹を隠すため、また掻いてしまわないために、チャーリーブラウンは紙袋を被って病院へ行きます。
この時紙袋が登場します。顔に被るために紙袋に目の為の穴を二つくり抜いてあるもので、紙袋を被ると一見お化けのように見えます。
ハロウィンの時は白いシーツを目の部分をくり抜いた物を被り皆でお化けに変身しますが、紙袋もシーツお化けと同じくらいの迫力があります。
目の部分をくり抜いた紙袋は、何とも例えようのない怖いような面白いような雰囲気があります。
病院でチャーリーブラウンはお医者さんから、野球の事を考えなくて済むようにキャンプへ行くように勧められ、さっそくキャンプへ行きます。
病院から帰って来てからもチャーリーブラウンは紙袋を被ったままで、キャンプへも紙袋を被ったまま行きます。
キャンプ場では神経をやられているチャーリーブラウンは元気がなくもたもたしていたら、キャンプで初対面の男の子の仲間達からキャンプ会長にさせられてしまい、チャーリーブラウンは「フクロ!」と呼ばれることになります。
こういう元気のない時は紙袋で顔が隠せて、チャーリーブラウンにとっては紙袋がありがたいですね。
チャーリーブラウンは紙袋を被っているとちょっとカッコ悪そうだけれど、ひょっとしたら逆でカッコよく見えるのかもしれません。
②【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】チャーリーブラウンの呼び名が「フクロさん」
キャンプでの次の日チャーリーブラウンは、キャンプで知り合った男の子の仲間の一人に「ちょっと、フクロさん!」と呼び止められます。
その男の子は無くなった靴をチャーリーブラウンの言う通りに探したら見つかったと言い、チャーリーブラウンのことを「すてきなキャンプ会長ですね、フクロさん!」と言います。
もう一人の男の子はフクロが朝飯をうまく作るように言ったんだろ、だから素晴らしい会長だと、チャーリーブラウンのことを褒めます。
そして別の男の子はハイキングと水泳どちらがいいかと聞くとチャーリーブラウンはすぐに水泳と答えたところ、その男の子はフクロさんは本当に頭がいいとチャーリーブラウンにお礼を言います。
どうやらチャーリーブラウンが紙袋を被っていることで、皆にチャーリーブラウンの顔が見えずチャーリーブラウンは皆に過大評価されているようです。
チャーリーブラウンは皆に褒められ頼りにされていい気分です。これは紙袋の威力です。
「フクロさん」と最初にチャーリーブラウンを呼んだ男の子とチャーリーブラウンは釣りに行き、色々話してすっかり仲良くなります。
またもう一人の男の子は仲間同士が喧嘩している時、会長(チャーリーブラウン)に叱られるぞと言ったところ喧嘩はおさまったと言い、チャーリーブラウンのことを高く評価します。
チャーリーブラウンを「フクロさん」と呼んだ男の子と夜は星空を眺めて、チャーリーブラウンが北極星の説明をするとまたまたその男の子はチャーリーブラウンに感心するのです。
③【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】チャーリーブラウンが紙袋をはずしたら・・・
チャーリーブラウンは覆面のつもりで紙袋を被っているわけではなく、頭の後ろに発疹ができて痒かったから紙袋を被っているのです。
チャーリーブラウンは自分でもキャンプでの仲間達がチャーリーブラウンのことを高く評価して頼りにしてくれるのは、この紙袋のお陰ということが分かっています。
朝早く目が覚めたチャーリーブラウンは頭の後ろが痒くなくなっていたため、紙袋を被るのをやめてみることにします。
もし紙袋を脱いだ時は「もちろん、そうなるとぼくはもうキャンプ会長ではいられなくなるだろうな…」とチャーリーブラウンは独り言を言います。
チャーリーブラウンは日の出が太陽に見えるか野球のボールに見えるか確かめるために(自分の病気が治ったか確かめるために)、朝早く着替えをして外へ出かけます。
その時チャーリーブラウンをフクロさんと呼んだ男の子は紙袋を被っていないチャーリーブラウンの顔を見て「あいつがぼくらのキャンプ会長?!?」とつぶやきます。
チャーリーブラウンの思っていた通りの結末です。
日が昇りチャーリーブラウンは恐る恐る太陽を見たところ、太陽があるべき場所には1960~70年代に一世を風靡したアメリカの風刺雑誌「MAD」のマスコットキャラクターのアルフレッド・E・ニューマンが見えるのです。
アルフレッド・E・ニューマンは彼のモットーの言葉「What!Me Warry?」(ぼく、関係ないよね?)と何が心配なの?という笑顔をチャーリーブラウンに見せ、チャーリーブラウンはこれを見てほっとし「やれやれ」と言います。
ひとまずはチャーリーブラウンはこれまでの紙袋に感謝というところでしょうか。
私はチャーリーブラウンの大ファンなので、チャーリーブラウンは紙袋を被らずそのままでもとてもかっこよく見えます。
④【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】ライナスへのいたずら
ライナスの安心毛布をそっと奪い取ろうと、紙袋の中にスヌーピーとウッドストックが隠れています。
大きい紙袋の中にはウッドストックが入っていて、小さい紙袋にはスヌーピーが顔だけ入れて体は後ろに向けた状態で入っています。
スヌーピーとウッドストックはあべこべの大きさの紙袋に入って、ライナスをひっかけようとして楽しんでいます。
ライナスは紙袋の大きさで誰が入っているか分かっているつもりが、大きい紙袋からウッドストックが、小さい紙袋からスヌーピーが出てきたので、あれっとびっくりした様子です。
⑤【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】オラフが「醜い犬コンテスト」に出場する
1989年1月ライナスが新聞で「醜い犬コンテスト」の記事を見つけます。
そしてルーシーが子犬の頃のスヌーピーが兄弟達と写っている写真を見てオラフを「醜い犬コンテスト」に出場させようと、スヌーピーにタイピングでのオラフへの手紙を書かせます。
スヌーピーは罪の意識を感じながらオラフに手紙を書きますが、スヌーピーはオラフは「醜い犬コンテスト」に来ないと思っていました。
ところが何とオラフは「醜い犬コンテスト」に目の部分をくり抜いた紙袋を被ってやって来たのです。
犬は人間に付き添われて審査を受けるので、オラフにルーシーが付き添います。
審査の直前までオラフは紙袋を被っていました。
コンテストを受ける犬の中で太っているのはオラフだけでオラフは目立っていますが、そのせいかどうかは分かりませんがオラフは「醜い犬コンテスト」で優勝してしまいました。
オラフはスヌーピーからクッキーをお土産にもらい元いた所へ帰って行きますが、それにしてもオラフはよく「醜い犬コンテスト」に出場しましたね。
ひょっとしてオラフは紙袋を被って行けば怖いもの無しと思い、久しぶりにスヌーピーに会うことを目的に来たのかもしれません。分かりません。あくまでも私の推測です。
紙袋のお陰でオラフは自分の姿を見せるのは審査の時だけで済みました。
⑥【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】野球中のルーシー
ルーシーは野球の試合中相手チームに自分がどんな相手か分からせない為に、紙袋を被り新しい戦略と言い得意になります。
ところが紙袋を被ったルーシーは余計にやりにくそうで、頭の上に落ちたボールを取るどころかよけることもできず、ボールはルーシーの頭の上に命中してしまいます。
紙袋を被ると物々しくてお化けのように見えるので、ルーシーはとても目立っています。
⑦【フクロさん 謎の威力で助けて守ってくれる】まとめ
PEANUTSで登場する「フクロさん」とは紙袋自体のことではなくて、紙袋を被ったチャーリーブラウンのことを言うのですね。
キャンプで出会った男の子達はチャーリーブラウンのことを「フクロ」または「フクロさん」と言っています。
紙袋のことも「フクロさん」と呼びたくなってしまいますね。
紙袋の被り物には被っている人がどんな人なのか、見る人の想像力を掻き立てる謎の威力があるのでしょうか。
紙か布かの違いでハロウィンのシーツお化けにそっくりで、可愛いというよりも怖いというイメージです。本当にお化けのようです。
紙袋はチャーリーブラウンが頭に発疹ができた時、チャーリーブラウンを守って助けて大活躍です。