PEANUTSで、スヌーピーは、タイプライターを打ち小説家になることを目指しています。
スヌーピーは同じ言葉からなかなか前に進まなかったり、仲間達から書いたものがつまらないと言われてしまいますが、大切なことはスヌーピーが楽しいことです。
スヌーピーは一人で黙々とタイピングしている時は、一番の楽しみの時間に違いないと思います。
それは孤独とは違う充実した時間で、好きだからやる、それに尽きると思います。
①【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】タイプライターがきた
1969年7月15日、スヌーピーはタイプライターでのタイピングを始めます。
暗い嵐の夜だった、で始まる文章を考えます。スヌーピーの新作だといいます。
ルーシーやライナスが見に来ます。スヌーピーの小説書きが始まりました。スヌーピーは短編小説を書き続けます。
1979年11月20日、スヌーピーに新しいタイプライターがきました。
スヌーピーは「これはぼくの新しいタイプライターだ」「いろんな字体で打てる」「間違いも消せる」といい、しばらく試しています。
スヌーピーはこれから楽しいことがたくさん始まりますね。それまで時間があると犬小屋の上で仰向けになり空想に使っていた時間の一部を、タイプライターの時間に使うようになります。
スヌーピーはウッドストックが言ったことをタイプライターで打ち、文字を打つ練習をして上達していきます。
そしてスヌーピーは文字を打つことに慣れると、自分で文章を考えて文字を打つようになっていきます。途中で考えが止まってしまうと、くよくよせずあっさりとそこで終わりにするスヌーピーです。
スヌーピーはつまづいても、落ち込まないところがいいところです。
スヌーピーは「愛しの君へ」と想定して、文章作りの練習に励みます。
スヌーピーは書き出しの言葉があると、連想して次に書きやすそうです。「愛しの君へ」で始まる時は、聞き手となる相手がいるものと想定しての文章になります。
②【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】犬小屋の上
スヌーピーは、タイピングは犬小屋の上で行います。
スヌーピーというと、赤い犬小屋がトレードマークのようになっています。
閉所恐怖症のため、寝るのは犬小屋の上です。
ウッドストックと遊んだり、フライングエースの変装や、空想にふける時も、場所は犬小屋の上です。
スヌーピーにとっては、一番落ち着くお決まりの場所です。
大事な作業をするには場所が大事 、その場所は犬小屋の上、一番居心地がいいのですね。
空想は、いろいろな架空の場面を頭に浮かべることです。
タイピングでそれを文字にすることで、考えが進んでいくのですね。
スヌーピーは座ったままでいても頭も手も使い、楽しいのだと思います。
スヌーピーは、なかなかいいひらめきや考えが浮かばず、投稿しても認めてもらえません。
夢は見るものではなく叶えるものといいますが、スヌーピーもその通りだといいと思います。
小説家になることを夢見ているスヌーピー、楽しいからひたすら続けているようにみえます。
③【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】スパイクとベルの物語
1981年4月29日、スヌーピーはスパイクとベルを登場させて、第一次世界大戦の撃墜王の物語を書きます。ベルにはなかなか会えないので、物語を書くことで、ベルに会えた気分になれます。
内容は、フランスにいる兄のスパイクが歩兵になっている、フランスにいるスヌーピーは撃墜王、スパイクは町で最初に会った女の子とどこかへ消えてしまった、スヌーピーは赤十字の女の子に話し相手を探したところ、何とフランスの赤十字にベルがいた、 そこへスパイクが来て、兄弟が3人揃い、パパとママに送る記念写真を撮った、というものです。
スヌーピーは「みんなが信じようが信じまいが、かまやしないのである」といいます。ルーシーにはアホくさい話といわれてしまいました。
確かに単純な物語ですが、その物語の中のベルが現実にいるように思えるので、不思議です。
スヌーピーが書いた物語の中のベルが生きているのですね。
また、兄スパイクはよくスヌーピーに手紙を書いてきますが、スヌーピーはタイピングで返事を書けるので、楽しみが増えましたね。
④【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】ルーシーからのアドバイス
スヌーピーは「暗い嵐の夜だった」と想定して、小説づくりを試みています。
スヌーピーは何度も「暗い嵐の夜だった」で始まる物語を書きます。なかなか物語ははかどりません。
スヌーピーが投稿しても、断り状が届きます。それでもスヌーピーはテーマを考えて執筆を続けます。
美しさの秘訣、旅行の秘訣、健康の秘訣を書くスヌーピーですが、考えがすっ飛ぶのがスヌーピーの特徴です。そのためルーシーが読むと、ふざけた文章と言われるのです。
そして、スヌーピーは文章を書いているうちに、文章が可愛いダジャレのようになるのが特徴です。そのため、読む仲間にずっこけられてしまうのです。
スヌーピーは、時にはルーシーに、文章が悪くないと言われることもあります。うるさいようなルーシーですが、スヌーピーの書いたものを気にして目を通して、感想や忠告をくれるのです。
ルーシーはスヌーピーに「読者が興奮するような小説を書かなきゃ…」とアドバイスをくれます。ありがたいですね。
スヌーピーはルーシーから、いろいろ、こうしたらいいという注文を付けられますがマイペースです。スヌーピーはルーシーの注文に反応しすぎると、またまたすっ飛んだ発想になるのです。
1989年9月9日、ルーシーからスヌーピーへの真面目なアドバイスです。ルーシーは「テーマが軽すぎると思う」「何かほんとに人を考えこませるようなものを書くべきよ」と言います。
ルーシーはもしかしたら、スヌーピーならやれると思い、夢をスヌーピーに託しているのかと思いました。
ルーシーはわざわざスヌーピーの所へ来て、真面目に文章に目を通し、思ったことをスヌーピーに言ってくれるのです。
⑤【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】ルーシーが先生のよう
小説を書くことにだんだん進歩してきたスヌーピーに見えても、発想が単純で、またまたルーシーにあきれられてしまいます。
1993年10月、ルーシーはスヌーピーが小説を書く時の先生のようになっています。
ルーシーからのアドバイスは、小説を書く時には、最適な言葉を選ぶことが極めて大切、ということです。ルーシーは真剣にアドバイスをくれます。
しかし、いつのまにかスヌーピーは、返却された原稿だらけになってしまいました。
やはり原因は、ストーリーを展開させていくところで、ダジャレのようになってしまうところが悪いのでしょうね。いっそのこと、それを生かせる何かが見つかればいいと思うほどです。
スヌーピーはなかなか物語を書くことに上達しないようですが、書くことに慣れてきていることは確かです。
1995年12月9日、スヌーピーは「人生の秘訣」として、「常に前を見ること」「それでいて、たえず振り返ること」という言葉を書いています。
前進しながらも、過去の教訓は生かす、ということですね。
1996年10月、ルーシーはスヌーピーに、力強くてしかも心温まる本を書かなきゃ、と夢を託します。
1997年1月、チャーリーブラウンの家の押し入れの中は、スヌーピーの返却された原稿でいっぱいです。
そんな中、1998年4月にスヌーピーが書いた「猫のいない世界」という小説を、ルーシーは「今まで書いたうちで最高の出来ね…」と言い褒めています。
スヌーピーはルーシーに褒められたり、呆れられたりを繰り返していきます。
⑥【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】オラフへの手紙
1989年1月17日、スヌーピーはルーシーから、兄弟のオラフに手紙を書いて「醜い犬コンテスト」に出てもらってほしい、と頼まれます。
スヌーピーは自分の兄弟に、醜い犬コンテストに出るための手紙を書くという無理な注文に、悩んでしまいます。書き出しから困るのです。もちろん、スヌーピーはタイプライターを使います。
スヌーピーはオラフを可哀そうと思いながらも、オラフを手紙で醜い犬コンテストに招待してしまいました。
スヌーピーはオラフは来ないと思っていたのですが、何とオラフは袋を被って来て、優勝してしまったのです。
スヌーピーはオラフが醜い犬コンテストに優勝したことを喜んでいません。手紙を書くことに力を貸したタイプライターも、喜んではいないと思います。
⑦【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】ごはんには目がない
スヌーピーは、執筆の途中でもごはんが来ると、ごはんには目がありません。
スヌーピーの意識はごはんにいきます。
ごはんはチャーリーブラウンが決まった時間に持って来ます。
私は、まったくスヌーピーはごはんが来ると執筆をそっちのけにする、と思いましたが、規則正しい時間にごはんを食べるのはいいことだと思い直しました。
執筆もいいですが、体が大切です。
ごはんも食べずに黙々というのではかえってよくないので、スヌーピーのように、ごはんには目がないというのがいいのだと思いました。
⑧【スヌーピーとタイプライター 小説家を志す】まとめ
PEANUTSで、スヌーピーは新しくタイプライターが来た時、とても嬉しそうでした。
そして、スヌーピーは発想が思うようにいかなくても、落ち込んだり自分には向いてないなどと、ネガティブなことは思わないのです。
ルーシーはいつもスヌーピーが書いた小説を気にかけ、呆れることが多いですが、稀に感心して褒めることもあります。
私の予感ですが、スヌーピーは小説の執筆で失敗を繰り返しても、いつか大成功する日がくるような気がします。
前に進むスヌーピー、前向きな気持ちが大切です。