PEANUTSでチャーリーブラウンは凧揚げが大好きです。
しかしチャーリーブラウンは凧を食べる凧食いの木に凧を食べられ、凧揚げの邪魔ばかりされます。
そんな凧食いの木のことをチャーリーブラウンは、魂のある生き物のように思っています。
凧食いの木にも感情があり、チャーリーブラウンの言ったことに反応するのです。
凧食いの木はいつも、チャーリーブラウンのことを待っているように思えます。
①【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】凧揚げ
アメリカ人も凧揚げをします。
アメリカの凧はビニール製です。
凧揚げをする時は快晴の日が一番良く、何故かというと風が強すぎず弱すぎず、ちょうど良い上昇気流が生まれるからだそうです。
季節は人それぞれで好きな時にやればいいということですが、強いて言うなら冬か春が良いそうです。
春は風が吹きやすい時期と気温の関係で、冬か春が妥当ということです。
チャーリーブラウンは幼い時から凧揚げをしていました。
1952年3月チャーリーブラウンはまだ小さく危険を冒したくないと言い、凧糸は1メートル位の短さで凧を舞い上がらせて走っていました。
パティに何が怖くて凧糸が短いのかと聞かれ、チャーリーブラウンは飛行機と答えます。可愛いチャーリーブラウンです。
1954年6月チャーリーブラウンは一人で凧揚げを楽しそうに始めましたが、やはり凧糸が短く走って間もなく凧は地面に落ちて壊れてしまっています。
チャーリーブラウンは なかなかうまく凧揚げができませんが、それでも凧揚げが好きなのです。
②【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】怪しい木
1956年4月チャーリーブラウンは凧揚げしていて、凧が木にひっかかって取れなくなっています。チャーリーブラウンは機嫌悪くなります。
バイオレットやルーシーが来ますがどうにもなりません。チャーリーブラウンは凧食いの木の横で立ったまま怒り「頭にきたから一生ここに立っててやる!」と言い立ち続けています。
チャーリーブラウンは凧を揚げる度に凧が木に引っかかるので凧のせいにし、凧を「マヌケ凧」と言っていました。ルーシーも一緒になり「ボンクラ凧!」と怒鳴っていました。
チャーリーブラウンが凧揚げする度同じ木に引っかかり、チャーリーブラウンはイライラしました。
ルーシーも凧に怒りルーシーが「このマヌケ凧!その木から下りといで!!!」と怒鳴ると、それまでに引っかかっていた凧がいくつもいっぺんにドサッと落ちてきたのでした。
一体どうなっているのでしょうね。
ライナスが凧揚げすると凧はスイスイ揚がるのですが、チャーリーブラウンがやるとなかなかうまくできません。木が無い所で凧揚げしても、チャーリーブラウンは上手に凧揚げできません。
チャーリーブラウンが凧揚げすると、途中まではよく揚がっていても途中で失敗になるのです。凧に振り回されてしまうのです。
それでもチャーリーブラウンは凧揚げが好きで諦めません。
チャーリーブラウンが凧食いの木のそばで凧揚げすると、凧糸が木にからまりチャーリーブラウンは木に宙づりになってしまいます。
チャーリーブラウンは凧揚げがうまくできずとても悔しがります。
③【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】優しいチャーリーブラウン
1965年3月チャーリーブラウンは凧食いの木に取り上げた凧を返してくれ、凧は75セント(約70円)したんだ、と言いますが凧食いの木は黙っていて反応しません。
1967年2月チャーリーブラウンは凧を持って凧食いの木の所へやって来ました。
チャーリーブラウンは凧食いの木にこれまでにされた恨みをたっぷり言います。そしてチャーリーブラウンは「おまえは飢え死にだ、どうだい?!」と言います。
そしてチャーリーブラウンは 少し考えた次の瞬間、凧食いの木に「ほら…やるよ」と言い凧を食べるようにと凧をくれてやるのです。
凧食いの木は凧をムシャムシャとおいしそうに凧を食べています。
チャーリーブラウンは「今年の冬は長かったし、ぼくはとても心やさしいんだ…」と言います。本当に優しいチャーリーブラウンです。
チャーリーブラウンによると凧食いの木の正体は「意地悪い枝で凧をつかんで、ゆっくり貪り食う!ショッキングな光景だ…フライドチキンみたいに紙を食べ、骨をプップッと吐き出すんだ!」と言います。困ったものですね。
凧食いの木に凧を食べられるのを見たルーシーも「ギャアア!」と叫んでいます。凧食いの木が凧を食べる光景は恐ろしい光景だといいます。
チャーリーブラウンによるとこの辺で凧揚げするのは自分だけで、チャーリーブラウンがいないと凧揚げの木は飢死にしてしまう、だから凧食いの木はチャーリーブラウン無しには生きていけない、チャーリーブラウンは生まれて初めて誰かから必要とされていると感じてるんだということです。
そう思えるチャーリーブラウンは寛大です。
凧食いの木はチャーリーブラウンが近寄ると歯をむき出して嬉しそうに笑い、チャーリーブラウンがいやみを言うと悲しむのです。凧食いの木には感情があるのです。
飢えている時の凧食いの木は、チャーリーブラウンが凧食いの木の横を凧を持って通るだけで、凧を取り上げて食べるのですから驚きです。
凧食いの木が糸を食べないで残すのは、太るのがいやだからデザートはいらないという理由だといいます。
④【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】会話する
チャーリーブラウンは凧食いの木に対して思うことを、心の中で思うだけでなく声に出して凧食いの木に話しかけるのです。
そうすると凧食いの木は反応して返事をします。
1997年2月23日チャーリーブラウンが凧食いの木に凧を食べられることの苦情を言ったところ、凧食いの木は「ヒーヒーヒーヒー」と笑うのです。
不思議ですが凧食いの木には魂があり、チャーリーブラウンが来るのを待っているかのようです。
お互い敵に見えますが・・・。
⑤【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】チャーリーブラウンが口で凧食いの木の幹をかじった
1977年2月25日チャーリーブラウンは凧食いの木に凧を食べられて怒り、チャーリブラウンはとうとう仕返しに木の幹を口でかじり取ってしまいました。
凧食いの木は、木の幹のチャーリーブラウンの背の高さの部分のチャーリブラウンの口に当たる高さの部分を、しっかりチャーリーブラウンにかぶりつかれ、かじり取られてしまいました。
凧食いの木の幹は、チャーリブラウンの大きく開いた口型に、えぐりとられてしまったのです。
私は、えっ?!と思いました。
チャーリーブラウンはよっぽど機嫌が悪かったのですね。
そういうことだってあります。
チャーリーブラウンだって大変なのです。
私はチャーリーブラウンの大大大ファンですから、チャーリーブラウンを応援します。
その後チャーリーブラウンのところに環境保護局から手紙が届き、チャーリーブラウンはオーバーに落ち込み、罰として刑務所へ入るのは嫌だと思ってしまい、思い詰めて小荷物を担ぎ家出するはめになり、チャーリーブラウンは大変な思いをしました。
このときの結果としては、チャーリーブラウンは家出したのちに、他の町の野球チームの小さな子供達(ルビー、オースティン、リーランド、ミロ)との出会いにつながり、PEANUTSの物語は展開していきます。PEANUTS 【ルビー オースティン リーランド ミロ】
チャーリブラウンはそのときのスヌーピーへのごはんを運ぶことは、サリーに頼んであります。
チャーリーブラウン頑張れ頑張れ!
⑥【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】凧食いの木はレモン味が好み
凧食いの木は凧の味に好みがあり、レモン味の凧が好きです。
1982年4月凧にもいろいろな色がある中で、凧食いの木はレモン色の凧をおいしそうにムシャムシャムシャと食べています。
凧は色によってそれぞれストロベリー、レモン、ライムと味があります。
1987年3月チャーリーブラウンは赤色の凧を家に持ち帰りました。
サリーが「まさかお兄ちゃんの凧をいやがったんじゃないでしょうね…」とサリーがチャーリーブラウンに聞いたところ、凧食いの木はメニューが見たいといったというから驚きです。まるでレストランのようです。
チャーリーブラウンは自分の凧を凧食いの木に食べられてしまうのに、凧食いの木の味の好みを知ろうとしそれに合わせようとするのです。
チャーリーブラウンは凧を食べられてしまう悔しさと、お腹をすかせている凧食いの木を思いやる気持ちの両方があり、その時の気分によって凧食いの木への対応が変わるのです。
⑦【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】凧食いの木が家の前まで来た
1990年3月長い冬の後お腹をすかせた凧食いの木は、何とチャーリーブラウンの家の前でチャーリーブラウンを待っているのです。
不思議不思議、これまた不思議です。
スパイク(スヌーピーの兄)の仲良しの砂漠のサボテン(ジョー・カクタス)はその場から動けませんが、凧食いの木は動けるのですね。びっくりです。
チャーリーブラウンを待っている凧食いの木は、凧が食べたいとチャーリーブラウンに盛んにアピールします。
凧食いの木はドアをノックまでして人間みたいです。
ピンク色の凧(ストロベリー味)を持って家から出てきたチャーリーブラウンは、まんざらいやでもなさそうです。
こういう時のチャーリーブラウンと凧食いの木は、なかなかいい間柄に見えます。
⑧【チャーリーブラウンと凧食いの木 魂がある】まとめ
PEANUTSでチャーリーブラウンが凧揚げをする理由は、凧揚げが好きで凧を高く揚げたいからです。
チャーリーブラウンはスヌーピーにごはんを食べさせるように、凧食いの木にも時には自分の凧で食事させているのです。
チャーリーブラウンは凧食いの木を放っておけないのですね。
チャーリーブラウンは凧食いの木に対して子供特有の憎まれ口もききますが、根底は心の優しい男の子です。
人間にも動物にも優しいチャーリーブラウンは、植物にも優しいのです。
好きなことは諦めないチャーリーブラウンは、凧揚げだって諦めないのです。