PEANUTSでスヌーピーはチェシャビーグルの芸をします。
仲間が不思議の国のアリスの本を読み、チェシャ猫が笑った口だけを残して消える場面になると、スヌーピーはその場で笑った口だけを残して消える、チェシャビーグルになってみせるのです。
チェシャビーグルの芸は、スヌーピーがパパから教わった魔法のトリックです。
①【チェシャビーグル 魔法のトリック】有名なチェシャ猫
チェシャ猫は児童小説「不思議の国のアリス」(1865年)に登場する架空の猫です。
チェシャ猫は見た目は猫でありながら、人間の言葉を話しニヤニヤ笑いを浮かべています。
チェシャ猫は自由に姿を消す能力を持っています。
チェシャ猫の性別は、ラインゲームのツムツムでは男の子のツムになっています。
物語の上では特に性別の設定はされていないといわれています。
次の引用文はディズニーのアニメ映画のチェシャ猫についてです。
「ふしぎの国のアリス」(1951)に登場する、いたずら好きのふしぎなネコ。原作者のルイス・キャロルが創り出した、ちゃめっ気のあるキャラクターです。体はピンクとすみれ色のしま模様で、いつもニヤニヤ笑いを浮かべています。顔の部分を分解させたり、しま模様を動かしたりできます。ふいに現れたり、ニヤニヤ笑いだけを残して消えたりを繰り返し、アリスの頭を混乱させます。
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「チェシャ猫」という名前については、作者のルイス・キャロルが生まれたイギリス中部の「Daresbury」という村は「Cheshire(チェシャ)」州にあり、その州が猫の形をしていた、あるいは当時のポピュラーな表現に「grin like a Cheshire cat(チェシャ猫のように笑う)」というものがあった、ことによるといわれています。
「不思議の国のアリス」の物語で道に迷ってしまったアリスが悩んでいる時に、チェシャ猫が言った次のセリフが名言になっています。
「どの道にいっていいか分からないのであれば、どこかにたどり着くまで進めばいいさ!」という言葉です。
チェシャ猫は左右の口角を上げて歯をしっかりと見せ、ニヤニヤした笑い顔に特徴があります。
スヌーピーは大の猫嫌いではあっても、チェシャ猫は架空の猫なので大丈夫というところでしょうか。
犬や猫は普通は笑い顔を見せませんが、チェシャ猫もスヌーピーも笑い顔を見せるというところでチェシャ猫とスヌーピーには大きな共通点があります。
②【チェシャビーグル 魔法のトリック】スヌーピーの芸
スヌーピーの芸のチェシャビーグルは、チェシャ猫が消える時のニヤニヤ笑いだけを残して消えるという特徴を、スヌーピーが芸として行うものです。
ライナスが不思議の国のアリスの絵本を読み「しっぽの先から消え始め、みんな消えたあとに、笑いがしばらく残っていた」と言うと、スヌーピーはその通りの芸をします。
ライナスはスヌーピーの笑った口だけが宙に残っているのを見て、髪の毛を逆立ててぎょっとしています。
スヌーピーはすぐに元のように姿を見せ「こんなこと、とっくの昔からできてたよ!」と言いすましています。
そしてライナスとパティとスヌーピーとで一緒に歩いている時、ライナスとパティがチェシャ猫の話をすると、スヌーピーはまた笑った口だけを残して姿を消します。
パティはその残ったスヌーピーの笑った口に気付かず歩いて行きますが、ライナスは残ったスヌーピーの笑った口を眺めています。
ライナスは絵本を見て「まあ!ニヤニヤ笑いのない猫は何度も見たことあるけど、とアリスは思った…」と読みます。
そしてライナスは「猫のないニヤニヤ笑いなんて変なものは見たことないわ!」と続けて読みます。
するとスヌーピーは再び笑った口だけを残したチェシャビーグルの芸をやります。
スヌーピーは「実際には、一種の条件反射なんだ!」と言い、すでに元の姿に戻っています。
スヌーピーはルーシーにもチェシャビーグルを見せたかったのですが、運悪くルーシーは通り過ぎてしまいスヌーピーは残念がります。
スヌーピーはチェシェビーグルを皆に見てもらいたいのです。
チェシャ猫も不思議ですが同じように不思議なスヌーピーです。
芸達者なスヌーピーです。
スヌーピーには恐れ入りました。
③【チェシャビーグル 魔法のトリック】大変!元の姿に戻れなくなった
スヌーピーはまだウッドストックにチェシャビーグルを見せてないため、犬小屋の上でまず体を消して顔だけ残し、次に笑った口だけ残し、チェシャビーグルの芸を見せます。
ウッドストックはびっくりして犬小屋の上から飛び降りてしまいます。
その後ウッドストックはもう一度チェシャビーグルが見たいとスヌーピーに言うと、スヌーピーはすんなりチェシャビーグルになります。
ところが困ったことになりました。
スヌーピーは元の姿に戻れなくなってしまったのです。
スヌーピーはウッドストックに、ボクの飼い主または奇術師のフーディーニを呼ぶように頼んだところ大量の水をかけられます。
駆けつけたチャーリーブラウンも困りルーシーに相談したところ、ルーシーは画面が出なくなったテレビをひっぱたく時のように、スヌーピーがいるはずの場所をバシンとひっぱたきます。
するとスヌーピーは元の姿に戻ることができました。
スヌーピーはすっかりのびています。
一大事でしたね。
④【チェシャビーグル 魔法のトリック】教えてくれたのは、パパ
6月20日父の日にスヌーピーはパパのことを思い出しています。
スヌーピーはチェシャ猫のトリックはパパに教わったのだと言います。
ということはもう随分前のことですね。スヌーピーがライナスにチェシャ猫のトリックはとっくの昔からできてたと言ったのは、パパに教わったからなのですね。
ニヤニヤ笑いだけが残るように徐々に消えていく、という芸を教えてくれたパパ本人がある日、本当に消えてしまった、とスヌーピーは言っています。
⑤【チェシャビーグル 魔法のトリック】鼻や耳だけを残す
チャーリーブラウンが不思議の国のアリスの本をスヌーピーに読んでくれます。
スヌーピーは物語がチェシャ猫が消える場面になるとチェシャ猫のトリックをやります。
スヌーピーは笑った口だけ残すのは簡単だと言い、鼻や耳だけを残すトリックをやって見せます。
スヌーピーは鼻や耳だけ残すのは難しいと言います。
スヌーピーはサリーが不思議の国のアリスの本を読んでいる時も、チェシャ猫が消えていく場面で「ぼくだってできるよ…」と言い、笑った口だけ残すトリックをやって見せます。
ところが元に戻る時スヌーピーは手こずってしまい、顔から戻ろうとしているのになかなか元に戻れず手こずっています。
スヌーピーは冷や汗をかき、やっと元の姿に戻りました。
⑥【チェシャビーグル 魔法のトリック】まとめ
PEANUTSでスヌーピーはいろいろなことをやり皆を楽しませてくれますが、チェシャビーグルになる芸は本物のマジシャンの芸と同じだと思います。
チェシャビーグルになるスヌーピーは時によっては元に戻る時、思うように元の姿に戻れないことがあるのでハラハラしてしまいますね。
スヌーピーにとってチェシャビーグルの芸は、スヌーピーのパパから教わったとっておきの芸です。